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日常72 ハマの森林 ページ39

「ここですか?」

「はい。」

少女と二人が訪れたのはとある山の前。
ここで理鶯は生活しているらしい。

移動の車の仲はお通夜のように静かで、二人とも少女と目をあわせないので、少女は不思議に思うが、取りあえず向かう。

「気を付けてくださいね。この森は罠だらけなので。」

「罠ですか?」

「あぁ、理鶯が獲物を捕らえるためにはってんだよ。」

取りあえず危ないという事はわかったので、少女は二人から離れないように歩く。

「おい、そっち危ねぇからこっちよれ。」

「あ、ありがとうございます。」

少女が歩いてる場所が少し足元が悪かったので、左馬刻は自分のもとへ少女を引き寄せ、銃兎と自分の間に少女を置く。

「左馬刻はAさんには甘いですね。」

「うっせ。だまっとけや銃兎。」

「後どのくらいですか?」

「もうすぐですよ。」

それから五分ほど歩き進めると、美味しそうな匂いがし始める。

「うわぁ、良い匂い。」

「もうすぐですね。」

「あ、あぁ。腹くくるぞ、銃兎ぉ。」

「え、えぇ。ソウデスネ。」

匂いのもとへ近づいていくとともに銃兎と左馬刻はソワソワし始める。
そんなに料理が楽しみなのか…もしくは…

「あぁ、来たか。待っていたぞ。」

「り、理鶯。本日はありがとうございます。」

「理鶯さん!お久しぶりです!」

少女は理鶯の包容力にやられたらしい。
理鶯を見るや否や、理鶯に飛びつく。理鶯はふらつくことなく少女を受け止める。

「ふふ、Aはお転婆さんだな。」

「今日はありがとうございます。」

「料理はもうすぐできる。左馬刻と銃兎と座って待っていろ。」

「はい!」

少女は言われたとおりに銃兎と左馬刻のもとへ行くと…

「ふっ、ふっ、ふっ!…」

「はぁ、はぁ、っく。…」

「え、何してんすか。」

そこには腕立て伏せをしている銃兎と、スクワットをしている左馬刻の姿があった。

「なにっ、してるって…見たらっ、わか、るだろ!」

「…少しでも、お腹を、す…かせた方が!お、いしいでしょう?」

「…は、はぁ。」

少女は少し戸惑いつつも、木の椅子に腰かける。
その間もずっと運動をしている二人。

状況ははたから見るとカオスである。

銃兎と左馬刻は少女を招待せざるを得ず、罪悪感を感じ、少しでも少女の負担を減らせるように頑張っているのだが、少女はそんなこと知らない。

「さぁ、料理が出来たぞ。」

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芋けんぴ(プロフ) - 讃良さん» ありがとうございます。私の妄想でニヤニヤしてくださるとは、嬉しいです!気持ち悪いだなんて滅相もない。嬉しい限りです。 (2020年8月2日 12時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - こんにちは!すごく面白くて、終始ニヤニヤしながら読ませていただきました(どうか気持ち悪いとか思わないで!)。これからも全力で応援しております。頑張ってください。体調にだけ気をつけて! (2020年8月2日 10時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 神坂 チトセさん» ありがとうございます。私も、コメントの嬉しさにニヤニヤが止まりません。嬉しい限りです。 (2020年8月1日 23時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
神坂 チトセ - こんにちは、めっちゃ面白いです。ニヤニヤが止まりません(笑)無理の無い範囲でこれからも頑張って下さい(^ ^) (2020年8月1日 20時) (レス) id: 46099f0789 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - マチさん» ありがとうございます。嬉しい限りです。 (2020年7月21日 17時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年7月14日 22時

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