日常26 ヤンキー ページ32
「君たちさぁ、これから暇かな〜?」
「「は?」」
お泊り会も終了し、翌朝。乱数が少女を駅まで送っているといかにもヤンキー間丸出しの男数人につかまる。
「俺らと一緒に遊ばない?」
「あ?」
どうやらナンパらしい。相手の男は乱数が女に見えたのか、良い感じの女が二人歩いているからナンパしよう的な考えだろう。
それに気が付いた乱数がキレる。
「乱数、本性出ちゃってるよ。」
「あ、いっけな〜い!もう!僕のバカ!」
「そうそう。こんなの無視で良いって。行こ。」
二人は、一切相手をせず離れていく。
「「いやいやいや!スルーすんなし!」」
「や〜ね〜乱数さん。この人たち、彼女いなくて飢えてらっしゃるわ〜。マジキモイね。」
「ほんと〜不細工って可哀そうよね〜。マジキモイし。」
「服装とかも、マジないわよね〜。」
「本当。クソだっさいわ〜。こんな服でシブヤ歩いて恥ずかしくないのかしら〜。」
「「ちょ、本当にやめてください!!」」
辛辣すぎる二人の態度にいたたまれなくなったヤンキーは顔を真っ赤にして制止する。彼らのメンタルはズタボロであろう。
「っち。こうなれば、実力行使だ!」
「うおっ!?」
ヤンキーは二人係で少女を攫っていく。
「飴村乱数、お前の大事な女はいただいたぜ。」
どうやら彼らは乱数が男で元The Dirty Dawgの飴村乱数だと知っていたようだ。少女を人質にして乱数がヒプノシスマイクで攻撃することを防ぎ、何もできないところを畳みかける、という作戦らしい。
「この女がこっちにいるとなっちゃ〜攻撃できねぇだろ?」
ヤンキーはニヒルな笑みを浮かべ、自分たちの勝利を確信する。
がしかし、
「って、乱数さん!?私いるのに何でマイク起動させてんの!?」
乱数は何も動揺することなくマイクを起動させる。
これには少女もヤンキーも驚きである。
少女はてっきり、俺の友達に何するんだ!的なのが始まると思っていたが、現実はシビアだ。乱数にとって少女は少々厄介な存在。別に攻撃が当たろうが構わないらしい。
「ちょ、たんま!一分待って!」
ヤンキーは少女に憐みの目を向ける。
「嬢ちゃん、何かごめんな。」
「大丈夫っす。」
少女は一つ深呼吸をし、ヤンキーを見る。
_この人数なら、ギリいけるだろう。
「おらぁ!」「ぐへぇ!」
少女は自分を押さえつけている男の鳩尾に肘を入れる。その後素早く二人目の男の後ろに回り
「あい!」「げぼっ!」
男の首に後ろからけりを一発入れた。
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いもけんぴ(プロフ) - レイルさん» レイル様、コメントありがとうございます!そうです…そのまさかです…(笑) ありがとうございます!とても嬉しいです! (2023年1月31日 5時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
レイル(プロフ) - 文豪のやつって、、、!まさか、、、!!((この小説面白くて大好きです!応援してます!! (2022年12月15日 20時) (レス) @page48 id: 738b0dd677 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 詩音さん» そう言っていただけてとても嬉しいです。これからも乾をよろしくお願いします! (2020年7月10日 19時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - え…なんですかこれ…好きです…主人公のテンションが可愛いですね!!!!更新楽しみにしております!!!! (2020年7月10日 15時) (レス) id: e70b445cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年7月7日 17時