日常17 若者の街のホームレス ページ21
「やってきました若者の街、SHIBUYA。」
少女が降り立ったのは若者の街シブヤ。
一人でこの街に降り立った少女は勇者である。
友達でも呼べばいいのだが、少女は＜試着して服選びたいから買う時は一人派＞らしい。やはり、難儀な性格だ。
しかし、ここでもその性格のおかげである出会いを果たす。
「知ってたけど人多い。」
早くも人酔いしてしまった少女は、比較的人が少ない公園にたどり着いた。
水買ってベンチで少し休もうと考えた少女は自販機に向かう。
「いって」
「うっわ、すみません！」
少女は疲れからか下方の注意を怠っていたため、公園に倒れていた男性に気づかず思いっきり踏んずけてしまった。
「ごめんなさい！どうしよう、めっちゃ思いっきり踏んじゃった！」
「いや、まあ、痛ぇけど大丈夫だ。」
「本当ですか！？良かった〜…」
少女が、今日スニーカーで来ててよかったと心の底から思っていたとき
グ〜〜〜
男性の腹がこれでもかというほどに鳴った。
「あ〜、腹減った…」
「あのー、名前教えてくれませんか？」
「俺は、有栖川帝統だ。」
「有栖川さん、あのお詫びにご飯奢りますんで、レストラン行きません？」
「マジかよ！お前名前は？」
「ごめんなさい名乗ってなかったです。乾Aです。」
「A〜！お前いいやつだな！」
少女は、＜いや、私お前を踏んだ女だぞ！？単純なのか！？＞と呆れつつ
＜最初から下の名前で呼んでくれた！＞と喜びを感じているのだった。
「あ〜、助かったぜ！A、ありがとうな！」
「いえいえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」
「なに謝ってんだ？」
「え、この人踏まれたこと忘れてんの？」
「ま、いいや。お前さ」
「はい。」
「敬語辞めろよ。堅苦しいだろ？」
「でも年上じゃ？」
「俺20歳だぞ。」
「私19歳です。」
「お！近ぇじゃねぇか！友達の印っつーことで！」
「じゃあ、よろしく。有栖川さん。」
「帝統でいいぜ！」
「帝統！」
「それでよし！よろしくな！」
少女と帝統はコミュニケーションの塊なのだろうか、出会って数時間で肩を組んでいる。
正直恐ろしい。
「そういえば、A何でシブヤに来たんだ？」
「服を買いに。」
「服？」
そこで少女は今まであったことを帝統に説明する。
「マジか！そりゃ運がなかったなー。」
「そうなんだよ。」
「でも、今は運が上がってるみたいだぜ？」
「え？」
「服に詳しい知り合いがいるからな！紹介してやる！」
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いもけんぴ(プロフ) - レイルさん» レイル様、コメントありがとうございます！そうです…そのまさかです…(笑) ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2023年1月31日 5時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
レイル(プロフ) - 文豪のやつって、、、！まさか、、、！！((この小説面白くて大好きです！応援してます！！ (2022年12月15日 20時) (レス) @page48 id: 738b0dd677 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 詩音さん» そう言っていただけてとても嬉しいです。これからも乾をよろしくお願いします！ (2020年7月10日 19時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - え…なんですかこれ…好きです…主人公のテンションが可愛いですね!!!!更新楽しみにしております!!!! (2020年7月10日 15時) (レス) id: e70b445cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年7月7日 17時
