大切な彼女 厚治side ページ10
こんな展開になるなんて
ファンレターを読んでいた頃の俺は
思ってもいなかった。
彼女と繋がって
愛おしさが溢れた。
本当に愛しいって体の底から思えたのは
初めてだったんだ。
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「・・ん」
一瞬風が流れ込んできた気がして
目が覚めた。
彼女がいない事に気がついた。
まだ少し温かくて、
起きたのはついさっきなのだと
あたりを見渡した。
あ・・
ベランダで景色を眺めてる彼女を
見つけた。
肩まである髪が風でふわふわと
揺れていた。
まだ薄暗い景色を
彼女はどんな気持ちで見ているのだろうか。
彼女に声をかけて
抱きしめた。
そしてそっとキスをした。
タバコを長い間吸っていなかったのに
それを忘れさせる彼女はすごいな。
タバコを吸いながらそんな事を思っていた。
・・ヘビースモーカーと
言われているってのに。ま。自覚もしてるけど。
タバコなんかよりも
彼女の事で頭がいっぱいだ。
あぁ、本当俺重症だ・・。
今日は11時から打ち合わせだったな・・。
彼女は何の仕事だっけ・・
あぁ、事務だって言ってたな・・
じゃぁ、俺より早く出勤か・・。
じゃぁ一旦うちに帰って着替えるか。
コンコン・・
後ろからマグカップを上にあげて
ジェスチャーをする。
俺もタバコを吸い終え中に入った。
「コーヒー、よかったら」
「あぁ、ありがとう」
彼女とソファの前に座った。
「かんぱーい♪
ふふ・・コーヒーでおかしいか」
彼女は
恥ずかしそうに優しく笑って
コーヒーを飲んでいた。
「・・体、大丈夫？」
「へ？」
「や、その・・」
気持ちが暴走してたし
思いのままに動いたから
彼女が痛くなかったのか
心配になっていた。
「大丈夫・・
幸せだったよ」
彼女は両手で持っていたマグカップを
見つめていた。
「・・俺も」
俺を見て
「嬉しい」と呟いた。
あぁ、この子を
守っていこう。
何があっても
そばにいよう。
そう思えたんだ。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
