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それでも・・ 悠仁side ページ48

お見舞いに行くたびに

一瞬だけど残念そうな顔をする彼女を
俺は見逃さなかった。

"岩沢さんには伝えて欲しくない"

そう言った彼女だったけど

本音はどうだったんだろう。と
いつも帰路に着く間、考えていた。


心配かけたくないから
伝えたくないなんて・・。


本当は会いたくて
会いたくて仕方がないんだよね?



そんなの
丸見えだよ。




今夜もまた
病室のドアを開けると
彼女は一瞬残念そうな表情をした。

満面の笑みで振り切る。

・・もう、慣れっこだよ、俺。


彼女が目を腫らしているのは


どうせ、岩沢さんが原因なんでしょ?


それもお見通し。


俺、心理学者なのか?
そう思うほど

おもしろいくらい彼女がどんな気持ちなのか
解ってしまうんだ。

彼女がわかりやすいだけ
なのかもしれないけど。

なんかつらいな・・。


彼女は俺に優しく微笑むと
「いつも、私のこと気にかけてくれて
ありがとうございます」と頭を下げた。


「え、なに、こんなの普通のことだよ」

俺が笑うと彼女はまた優しく笑う。


そんな彼女を見て
胸が熱くなってきた。


「・・Aちゃん、
岩沢さんと付き合ってるんでしょ?
岩沢さんになんで付き合ってるのに
このこと言わないの?」

俺の言葉に彼女は黙ったままで
「まさか・・」と一言呟いた。

本当に?


いや、その"まさか"に何かが含まれてるような
気がしてならない。


「私が好きなだけです。

・・厚ちゃんに
余計な心配かけたくないし

私の事なんて忘れて仕事してて欲しいから」



余計な?


私の事なんて忘れてって・・



「・・そんなこと・・」

俺がそう呟いた瞬間だった。


ガラガラッ


??


「・・なに言ってんの」




「!!」


「え?なん・・で」

彼女も驚いている。

振り返ると部屋の入り口で
岩沢が立っていたんだ。

なんで?→←ぬくもり



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設定タグ:ゆず , 北川悠仁 , 岩沢厚治   
作品ジャンル:タレント
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ゚д゚) (2018年9月10日 0時) (レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miu | 作成日時:2018年8月28日 23時

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