痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ9)

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キュウページ9

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玲於くんが私のダメージに気づくはずもなくて、お構い無しに攻撃してくる。。

どうした？じゃないよ！！

もう瀕死状態ですけど...

玲於『A、、エリカちゃんが俺ん家入ったら嫌なの？』

っ！！それもそうなんだけど、、、

玲於『...ねぇ、こっち向けって。、、何で泣くの？何が嫌だ？』

私を無理矢理玲於くんの方に向るから目が合っちゃった。。
そうやって簡単に頬に触れたりして、、、

A『やめてよ...』

気持ちも誓いも揺さぶられる、、、

資格もないのに勝手に妬いてるだけ。

全部ヤキモチ。

一番イヤなのは、、玲於くんがエリカちゃんとキスしたことだよ。。。

どうせなら、最後に私のこの真っ黒な感情を玲於くんにぶつけてしまおう。
どうにでもなれ！！って、思ってること一気にしゃべった。

......

玲於『、、、俺がエリカちゃんとキスしたのが嫌だったの？』

最悪だ。。。

普通そんなストレートに聞く？玲於くん本当にうるさいよ！

キスしたとかわざわざ声に出して言わなくていいから！

あー聞きたくない聞きたくない！！

エリカちゃんの名前なんて呼ばないで。。

"どうにでもなれ！"なんて思った数秒前の自分を抹殺したい。

玲於『...あれは事故。酔ってたエリカちゃんにキスされそうになって避けたけど一瞬当たったつーか、かすったの。それだけ。
キスはした覚えない。』

、、、頭が真っ白。心は真っ黒なのに、頭は真っ白！

、、事故？かすっただけ？キス、した覚えないの？

てか、、

A『、、へ？避けた？ ...何で。だって玲於くんエリカちゃんが好きなんじゃ、、』

もう疑問だらけで何で？しか言ってない。

玲於『あのさ、、俺が好きなのはエリカちゃんじゃないから。』

あ、、、そうなんだ。そういうこと。。

私は本当に何も玲於くんのこと知らなすぎるね。。。

玲於くんが誰かを想ってることに変わりないならもうエリカちゃんじゃなくても同じ。

１人で暴走してバカみたい。

本来の目的を果たさなきゃ。。

なのに鍵を差し出す手が震える、、、

玲於『...それお前のだから。鍵持ってて。』

そんな言い方、、、私の覚悟が台無しになる。

必要なくなるのにそんなこと言わないで。。

玲於『...俺はお前が必要なんだけど。』

...ダメ。

玲於『好きだよ、A。』

期待したらダメ。

、、そうでしょ？