痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ47)

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ヨンジュウナナページ47

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黙ってしまった玲於くんの名前をもう一度呼んだら突然視界が揺らいで、、

一瞬何が起きてるのかわからなかったけど

焦点が合った時には顔が少し赤い玲於くんが私の上に乗ってた。

押し倒されたってより私の暴走を止めたみたいな。。

玲於『お前はほんと、、ちょっと黙って。』

言われなくても私を見下ろす視線に見惚れて言葉が出ない。

掴まれてた手首。

解放されたと思ったら滑るようにお互いの指を絡ませてきてぎゅって繋ぐの。

私も強く握り返す。

冷えてた二人の手も今は指先から伝わる温度が熱いくらい。

玲於『あのさ...これは拒絶じゃなくて自制心。』

A『、、自制心？』

玲於『そう。、、理性飛んじゃうから。』

A『... 私じゃなくても飛ぶ？』

玲於『、、、じゃあAはさ、俺じゃなくても触れたいと思う？』

A『思わない。玲於くんだから、、、玲於くんが好きだから触れたくなっちゃう。』

玲於『でしょ？俺も同じ。、、、でも俺はAに触れすぎたら理性保てない。』

A『、、それって悪いこと？わかんない。』

玲於『...うん、や、悪いことっつーか、、、
俺はね、Aが大切で傷つけたくないって思ってる。
だからなんていうか、、もし俺が自分すら止めらんなくなったらお前を壊しちゃうから。』

A『壊しちゃうって？』

玲於『、、、色々。』

A『そんなことない。、、玲於くんにすごく大切にしてもらってるもん。壊れない。。。だから大丈夫。

...私少しは大人になったよ？』

玲於くんが居るから痛みなんて消えていくの。

玲於『..大人ね、、、。』

A『。。。』

玲於『それさ、、誘ってんの？』

A『...そ、それは何か言い方がちょっと、、、』

言葉にするのはとても難しい。。。

確かに玲於くんとの隙間は１ミリだって惜しいけど、、

玲於『エグいわ、、煽ってんのどっちかわかんねーよ。』

たくさん離れたから、何度もすれ違ったから、もう離れたくない。離したくない。

玲於『...そんな早く大人になったら困るんだけど。』

A『何で？』

玲於『俺がやられる。』

A『...じゃあ早く大人になりたい。』

玲於『おい、、』

A『、、もっと玲於くんにドキドキしてもらいたいの。』

玲於『とっくにしてる...

マジで大人よりタチ悪い。。。悪い子じゃん』