痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ38)

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サンジュウハチページ38

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お父さん『。。いい顔つきになったな。』

玲於『え、』

A『え？、、』

お父さん『安心したよ。心から幸せそうな顔をしたAを久々に見た気がする。玲於、本当にありがとう。』

玲於『父ちゃん。。それって、』

A『え？、、は？、、』

お父さん、、、どういう意味？

お父さん『...親戚って言ったことが二人を苦しめることになるとは思わなくてな。、、すまなかった。』

何言い出すのかと思ったら、、逆に謝り出すお父さん。

その涙...私が心配かけすぎて泣かせたんじゃないの？

玲於『父ちゃん。
ちゃんと俺、Aを大切にします。だから... Aのこと俺に守らさせてください。兄ちゃんとしてじゃなくて、

彼氏として。』

ちょっと待って、

お父さん『ん。昨日も言ったが玲於、これからもAを頼む。いや、こちらこそお願いします。』

ちょっと待ってよ！！

玲於『はい！、、、って、俺達がこうなることわかってたの？』

お父さん『Aを幸せにできる男はお前だけだろ。』

大切にするから。俺に守らせてください。彼氏として、、、？

Aを頼む？お願いします。って、、、

本当に結婚のあいさつみたいだよ。。

私だけついていけなくて置いてけぼりだったけど、、玲於くんの言葉とお父さんの反応を見てジワジワ込み上げる。。。

どうしようもない嬉しさで思わず "玲於くん！" て抱きついた。

玲於『おい、、、ちょ、A！だからさ、父ちゃんの前...』

あっ、、

ｺﾞﾎﾝｯ！！てお父さんの大きな咳払いが聞こえて、我に帰ると慌てて離れた。

や、やってしまった、、、

私より気まずそうに視線を反らすお父さん。

お父さん『A、、まだ話しは終わってないぞ。家出の反省として１ヶ月間門限は６時だ。』

A『！！ぅえっ、、』

お父さん『家出したことと玲於とのことはまた別だ。きちんとケジメをつけなさい。それからバイトも当分禁止。』

A『うっ、、はい。 ...ってか当分て？』

お父さん『まぁ、のちのちそれは考えないでもない。。。』

玲於『、、やっぱAには甘いな父ちゃん。』

お父さん『やー久々にAも帰ってきたことだし、今日は寿司でも頼むか！』

A『...うん。私が言うのもなんだけど、、、甘いね。』

いつの間にか涙は消えててウキウキしてるみたいなお父さん。

笑顔が溢れてた