痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ30)

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サンジュウページ30

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気づくの遅いって？

うん。でもでも、、傍に居たいの。くっついてたいの。

だけど心臓もたないの。。。

どーしたらいい？すごい贅沢な悩み。

A『無理、、、やっぱ無理。』

玲於『は？何が。。』

先にベッドに潜った私は玲於くんが入ってこようとするのを布団を押さえて阻止した。

A『その、、だから。。。一緒に寝ようって言ったの私だけど、』

玲於『あぁ。大丈夫、、もうなんもしないから。』

A『、、そういう意味じゃなくて、、、』

玲於『...わかったわかった。じゃ俺ソファー戻るから、ちゃんと寝て。』

こんな面倒くさい一連の流れに付き合ってくれて、それでも布団かけ直しながらそう言ってくれる。。

うぅ。。。

玲於『、、今度は何すかっ？』

気づいたら玲於くんの腕掴んでた。

A『。。。やっぱり一緒に居たい。行かないで。。』

玲於『お前さ、、ほんと、俺じゃ手に負えない。こっちはどんだけ我慢してるとおも、』

A『わがまま言ってごめんね。。

嫌いになった？、、、』

俺じゃ手に負えない、、か。

両思いって、私調子乗ってた。

ただ好きなの。
好きで好きで大好きでどうしたらいいかわかんない。。。

何年も無理して忘れようとしてた好きの気持ちはストッパーがなくなったら自分じゃ止められない。

玲於『バカ、、もっと好きになるから困るっつってんの。』

A『何でもっと好きになったら困るの？』

私は欲張りだからもっともっと好きになってほしいのに。。

玲於『いや、だから、これ以上スイッチ入ったらさ、俺だって抑えきくかわかんねーし。。

つか、まだ二十歳前って父ちゃんに言われてんのに、、』

A『...お父さんが？ハタチマエって？』

玲於『、、何でもない。お前は知らなくていい。。
じゃ俺反対向いて寝るから。それでいい？』

A『、、、うん。』

これ以上玲於くんを困らせたらダメだ。

私が寝れるか寝れないかはどうでもいい。

傍に居れる幸せを感じてたい。

玲於『、、電気消すよ。おやすみA。』

A『おやすみ玲於くん。』

本当にそっぽ向いて静かになった。。

真っ暗で見えない、、、

ちょっと寒くて顔まで布団被るけど、チラチラ玲於くんの背中の方ばっかり見ちゃって

まっったく寝れない！！

隣りに玲於くんが寝てるのもこのベッドも初めてじゃないのに、、

触れたら起きちゃうかな？