痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ16)

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じゅうろくページ16

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玲於『いや、全然酔ってない。』

エリカちゃんがこんな酔ってるのに酔えないでしょ。。。

玲於『、、着いたよ。あ、鍵は？』

エリカ『カバンの中。。どこかな？』

そう言って渡されたバッグ。

玲於『はい、鍵開いた。』

エリカ『...ねぇ、中まで連れてって？』

、、マジかよ。

部屋の中もインテリアが女の子って感じで、こんな状況男だったら間違いなく、、、うん。泊まるんだろうね。

玲於『そこの椅子座れる？俺帰るから、ちゃんと鍵閉めてね。』

エリカ『ダメ。。椅子に座ったら倒れちゃう。。。ベッドまで連れてってよ。』

いやいやいや。誘ってる？よね。

でもさ、エリカちゃんみたいな可愛い子が酔っててベッドに誘われるってこの展開でも全然流されない自信あるわ。

俺が酔ってるとか酔ってないとか関係ない。

頭の中は亜嵐くんとAのことでいっぱい。連絡も取れなくて不安しかない。

俺本当どうかしてる。。。

二人が気になって気になってどうしようもない。

とりあえず早く帰らなきゃって

寝室まで連れてってベッドに降ろして帰ろうとしたら腕を掴まれた。

え、、何？

エリカ『玲於、、何ですぐ帰ろうとするの？、、、私そんなに魅力ない？私じゃダメ？』

玲於『いや、エリカちゃん...酔ってるでしょ？
初めて会った男なんて簡単に家に上げちゃダメでしょ。もっと自分大切にして。。』

エリカ『玲於、、、』

玲於『ごめん。俺帰るわ。』

エリカ『帰さない。。好きなんだもん！玲於のこと。』

そのまま引かれた手、首に腕を回されて軽く触れた唇。

思わず避けようとして拒んだらベッドに押し倒す形になっちゃって、、、

エリカ『お願い。。。玲於のものにして？』

上目遣いの濡れた瞳にはだけたブラウス、、ダメだろこれ。エリカちゃん本気だわ。。。

でも上目遣いってさ、その気がない女の子にされてもまったく何も感じない。

玲於『、、、悪いけど、無理。』

冷たい言い方した。

ただでさえ女の子がこんなに積極的に来てるのに拒否するなんて傷つけるし、、男としてどうなんだろうとも思うけど。

好きでもない子にこれ以上優しくできない。。。

無理矢理腕を振り払って、泣いてるエリカちゃんをベッドに残したまま気づいたら走ってた。

あいつ待っててくれてる？

もしかして寂しくて泣いてる？

それとも連絡もしないでって怒ってる？

早く帰らなきゃ。。