王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ18)

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じゅうはちページ18

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自分を落ち着かせながらまた体育館に向かう。

綾乃『A？リップすごい可愛いのに何て顔してんの～。』

A『だってぇ、、告白するって決めたけど、どうしたらいいかパニックになっちゃって。』

綾乃『さっきはあんなに覚悟決めた顔してたのに(笑) Aの気持ちをそのまま伝えたら？』

A『う～。そうなんだけどぉ、、』

綾乃『てか急に告白するって言うからビックリしたよ！どんな心境の変化？』

A『私、、、ずっと逃げてばっかりだったから。このまま距離が遠くなる前に自分の気持ちだけでも伝えなくちゃって。』

綾乃『Aは私なんかより勇気ある。。』

A『ううん、私だって勇気なんかないよ。ただもっと玲於が離れて行っちゃう気がして、それは嫌なの。、、、結局私ずっと欲張りなだけだよ。』

そんな話しをしながら文化祭の日のこと思い出してた。

確か玲於が女の子に呼び出されて告白されてるって話しの時、

【告白されても玲於くんはすごい女子に素っ気ないってうか、振った後は友達になれるとかそんな感じまったくない。だいたい女の子は泣いて去ってく。】

って美月が言ってた。

それ聞いてキッパリ、ハッキリ断る玲於を簡単に想像できちゃったし、きっと私だったら立ち直れないって思った。

でもさっき絵理に告白されてた時、微笑んでたの。。。

それってつまり、、、もしかして、、、

A『付き合ったのかな？、、、』

綾乃『ん？何が？』

A『、、、玲於、絵理と。』

綾乃『え、、だって佐野くんは、』

A『うん。。絵理は彼氏いないし玲於が好き。でも、玲於、、笑顔だった。』

何で？

綾乃『それは。。。』

その時、体育館の扉が開いて亜樹達が出てきた。

亜樹『おつかれー！』

綾乃『あれ、早くない？』

理恵『今日はもうおしまい！先生いなくて自主練みたいな感じだったの。』

美月『だからたまには早く帰ろう～！』

亜嵐『おっ、Aちゃん何か久しぶり？』

全然そんなことないよ？って言いながら玲於の姿を探す。

皆より遅れてすごく疲れたような顔した玲於が出てきた。

見つけた瞬間、また心臓がバクバク音が聞こえそうなくらい。

目が合うけど最初の一言が何も口から出てこない。。。

玲於『、、、何？』

何か余所余所しい。。。？

A『あ、あの、、ちょっとだけ話しを聞いてほしくて。』

玲於『、、他の日じゃダメ？約束あんだけど。』