王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ14)

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じゅうよんページ14

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変に目を反らさないように普通に。。。

おはよって言ってみたらすぐおはよって返ってきた。

、、、これでいいのかな

昼休み

A『ハァ、、、。』

美月『ちょっと！ため息今日は何回目？幸せ逃げちゃうよ。』

亜樹『また何かあった？』

A『、、、う～ん。お腹空きすぎてお弁当じゃ足らないかも。』

涼太くんも教室に居て、今は何にも言えそうになくてお腹なんか空いてないのにそう言った。

理恵『(笑) 私のチョコあげるから。』

綾乃『グミもあげる！』

A『ありがとう。』

皆優しくてそれだけで涙出そう。

ジュース買ってくる。って席を立ったら涼太くんがこっち見た気がした。

廊下小走りで走って自販機の前。

今はピルクルなんて見たくない。。。

涼太『Aちゃん、、』

何回も後ろから声かけられたことあるのに、全部慣れなくてビクッて体が反応する。

涼太『、、、昨日は置いていっちゃって、、それだけじゃないけど、嫌な思いさせて本当にごめん。、、玲於とちゃんと帰れた？』

A『え？何で、、それ。』

涼太『昨日さ、玲於から電話来てすげー怒られた。すぐAちゃんにも電話しようと思ったんだけど、直接謝りたくて。』

A『玲於が？。。。』

何でわざわざ玲於が涼太くんに怒るの？

涼太『俺も人のこと言えないけどって一人でブツブツ言ってたから、ちゃんと一緒に帰れたのかなって。』

A『、、うん。涼太くんこそ、傘置いてって、、濡れちゃったでしょ。』

涼太『俺はいいよ、、。Aちゃんの気持ち考えないで色々本当にごめん。』

A『、、、大丈夫。』

またこんな曖昧なこと言って、玲於は怒るかな。

涼太『わかってる、大丈夫じゃないって、、、優しさにつけこんで酷いことしたって反省してる。』

A『涼太くん。。。』

涼太『次泣かせたらぶっ飛ばすって玲於に言われたよ。
俺のこと信じてなんて今更だけど、、もう何もしないからそんな警戒しないで。』

A『うん。。』

うまく受け答え出来ないくらい動揺してる。

玲於が、、何で？ってそればっかり。

涼太『...じゃ、引き止めてごめんね。』

謝ってばかりの涼太くんが去った後も少し動けないでいた。

綾乃『あ、居た居た。A！』

A『綾乃？』

綾乃『涼太くんがAを追っかけて行ったみたいだったから、何かあったかなって思って、、』

A『玲於が、、、』

綾乃『え？』