王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ36)

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さんじゅうろくページ36

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綾乃『優しい奴ぶって近づいてきて、安心させて油断した女の子と二人きりになった瞬間に下心が牙を剥いて襲いかかってくるの。無垢な子羊は狼に食べられちゃうんだよ！』

ナニソレコワイ。。。

男の子は皆オオカミって、、、

そうなの？

えっ、、、待って！、、ってことは私、玲於もオオカミ？とか変なこと聞いちゃった。。

綾乃『ちなみにさ、、それ佐野くんとどんな会話から男は狼って話しになったの？♡ 』

A『///』

昨日あったことを綾乃に話すと、やっぱり他の男の家に行くなって意味だったでしょ！？って。

私、、何にも知らないから玲於は色々心配してくれてるのかな。過保護だから？

これが亜嵐くんの言ってた玲於はAちゃんを大切に思ってるってこと？

綾乃『やっぱり、、、。』

A『何が？』

綾乃『いや、てか、A！本当に顔色すごく悪いよ！！帰ったほうがいいんじゃない？』

A『、、、そう？平気平気！』

なんて言ったけど...授業中も何とか瞼を閉じないように必死だった。

やっとお昼！

意外とお腹が空いて購買行くことにした。

これまた心配性？の綾乃がついてきてくれたけど、、、

綾乃『亜嵐くんに会えたりして♪』

A『ん？』

綾乃『だってAがどっか行くとだいたい佐野くんと亜嵐くんに会えたりするじゃん！』

A『ちょっと～理由！』

綾乃『(笑) もちろんA１人じゃ心配だから来たんだよ！』

A『嘘だぁ！』

混み合ってる人の中に潜り込むほどの元気はなくて、ある程度減るまで後ろで待つ。

亜嵐『あっ！！』

綾乃『うそ？/// 亜嵐くん♪』

亜嵐くんがこっちに近寄って来た。すごい本当に会えた！ってはしゃぐ綾乃。

自然と目が玲於を探すけど見当たらない。

綾乃『今日は購買？』

亜嵐『うん、らしいよ。』

綾乃『らしい？』

亜嵐『てかAちゃん学校来て平気なの？』

A『うん平気！亜嵐くんも昨日はごめんね。』

『何が、平気！だよ。』

え？この声、、、///

やばい。ドキドキしすぎてそっち振り向けない。

玲於『まだ熱あんじゃん。』

後ろから包み込むように回された手が優しく前髪を上げてきたかと思うとおでこに当てられる。

A『ちょ、、っと///』

これはダメ、、後ろから抱きしめられてるみたいで近すぎる。。

玲於『ばか、何で学校来てんだよ。』

A『、、治ったから。』

玲於『はいっ嘘！』