王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ34)

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静かに頷くと、あとで聞くね。って、綾乃に助けられた。

今日一日まったく授業なんて頭に入らない。

昼休み、購買行くって綾乃と廊下を歩きながら朝のこと話した。

綾乃『あの涼太くんが！？そんなオラついたの？』

A『オラ？、、、え？』

綾乃『すごい攻めたね。他の子ならそこまでしないかもだけど、Aが文化祭の日に佐野くんと会ったってわかったから？』

A『さっき...保健室の帰りもたまたま玲於に会ってね、あのピルクルくれたの、、、。』

綾乃『だから持ってたのね。』

A『あっちの校舎にも売ってた。
前にこっち来てた時、あっちにはピルクル売ってないから買いに来たって言ってたのに、、、』

綾乃『わざわざこっちの校舎に来てたってこと？
、、、そういえばさ、亜樹の彼氏にAが呼び出されてた時もこっちの校舎来てたよね？

玲於が、、って亜嵐くんが言いかけて、結局何かは聞けなかったけど。』

A『もしかしてだけど、、、玲於の好きな子ってこっちの校舎？』

綾乃『え？』

A『何かとこっちの校舎来てるし。
うぅ、、、何か嫌な予感しかしない、、好きな子って、理恵とか美月とか亜樹とかだったりして。』

綾乃『まさか。』

A『でも、、、。ダンス部で一緒だし。そんな気がしてきた。どうしよう。。』

綾乃『まだうちの学校かもわからないじゃん。』

A『もう本当に嫌だ、こんな自分。面倒くさい女になってく。。』

綾乃『落ち着いて。とりあえず今日は玲於くんに会えたんだし。』

A『でも、、逃げちゃったの。ピルクル売ってるじゃん。って言って逃げてきた。。』

綾乃『えー！逃げたの？じゃあさ、今日の帰り一緒に帰ろうって誘ってみたら？』

A『今日は、、ダメなの。絵理と放課後話す約束してて、、、決めたの、絵理にもちゃんと打ち明けるって。』

綾乃『そうなの？うん。そっか。打ち明けるのは勇気がいるけど、頑張って。帰り、待ってようか？』

A『大丈夫。綾乃本当にありがと。』

購買で余ったパン買って、食欲なんてないけど食べた。

放課後

ダンス部の三人は部活に、綾乃はダンスしてる亜嵐くん覗きに行くって皆とバイバイして、私は絵理とLINEで待ち合わせた場所に向かう途中

涼太『Aちゃん、待って。』

A『え？あ、、、私これから行かなきゃいけないとこあるから、、、だから、行かなきゃ。』

呼び止められて、変にぎこちない反応になっちゃう。