王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ33)

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それ見つけた瞬間に声かけられた。

亜嵐『あれ？Aちゃん？』

玲於『、、、何やってんの？校舎ちがうけど、また迷子？(笑)』

どーしよう。。。やっぱこっちの校舎なんか来るんじゃなかった。

なんでこんなタイミングで

A『あの、、保健室にいたから。』

亜嵐『具合い悪いの？』

A『ううん。ちょっと、、、』

玲於『１限目からサボリかよ。不良。』

A『だって、、』

玲於『具合悪いなら帰れば？』

なんて言いながら自販機にお金入れてボタン押すと、玲於がピルクル渡してきた。

亜嵐『自分の買いに来たくせに優しいねぇ～玲於(笑)』

玲於『まー朝のお礼。』

またそうやって優しくして
期待するなってほうが無理なんだよ

A『...ピルクル、こっちでも売ってるじゃん。』

玲於『は？』

ピルクル持って急いで走る。何であの日、嘘ついてこっちの校舎に来たの？

呼び止める声が後ろから聞こえたけど、振り向けなかった。

慌てて教室に戻ったから息もあがったまま

綾乃達があー戻ってきた！って声かけてくれたけど、何でかその中に涼太くんもいる。

涼太『Aちゃん、大丈夫？何か急に具合い悪いって行っちゃうから。』

、、、えっ？

皆がいるから、そんなこと言う涼太くんに話しを合わせないとって。。。咄嗟に合わせる。

A『、、、うん。もう大丈夫。』

綾乃『もー心配したよぉ。サボりとか言うから。具合い悪いなら言ってよね。』

A『ご、ごめん。心配かけちゃうかと思って。。』

亜樹『そっちのが心配するよ(笑)でも無理しないでね。』

A『うん、。』

涼太『今度具合い悪くなったら言って。保健室くらい連れてく。』

A『、、、。』

美月『優しいーさすが涼太くん。』

綾乃『ねぇ、それ。ピルクルなんて買ったの？』

A『、、、あっ、うん。』

それ涼太くんの前で突っ込まないで。。。

理恵『乳酸菌で元気出すとか？ Aっぽい(笑)』

話しそらしたくて、ははっ。って笑って誤魔化した。

涼太くんも笑ってたから少しホッとする。さっきと違っていつもの涼太くんだ。

気まずいと思ってるのは私だけなのかな

綾乃と視線が合って、不思議そうな顔されたかと思うと

綾乃『それより次の授業音楽だよ。移動の準備しなきゃ。』

涼太『だね。じゃ、俺も戻るわ。』

ってうまく涼太くんから離してくれた。

綾乃『、、、何かあったんでしょ？(小声)』