検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:8,527 hit

第百九十六話【自分の役目】 ページ8

p......


pp......


pp......pppppppp......!


格納庫から電子音が乱立した。その騒がしさに思わず私は耳を塞ぐ。


「......!また何が起こってるの!?」


"A見て!"


音が止んだ後、『骸骨の舞跳』の切迫した声に私はすぐにその方向見て絶望した。見なければ良かったと思う程に。


「うそ......でしょ?」


格納庫の機械装置から一体、また一体、次々と扉が開けられ、何かが出てき始めていた。そこに現れたのは何百体ものアンドロイドだった。


私は驚きのあまり、言葉を失った。


私の前に立ちはだかるのは何百体ものアンドロイド。こんな数を一人で相手をするのは無理だ。勝ち目なんて何処にも存在していない。


私は震える手で無線機の電源に手を伸ばした。


「......太宰さん」


《Aちゃん、どうかしたかい?》


「たった今、私の目の前で数百体のアンドロイドが解き放たれました......」


《......!なんだって!》


私は落ち着かせるように息を吐いた後、口を開いた。


「聞いてください。アンドロイドが保管されている場所は此処だけではありません。数カ所に分けられていました。例え、どれが一つ駄目になっても大丈夫なように......太宰さん達はこの場所以外の所に向かってください」


《残り四か所か......分かった。すぐに動こう。Aちゃんはそこから離脱できるかい?》


「私は......」


アンドロイド達は主人の命令のままにこの国も生きる人達も全て壊すつもりだ。それは大事故いやそれ以上の大災害になる。


誰かが......誰かが食い止めなければ......!


此処にいる誰かが......


此処にいる誰か......が?





────"A......多分、わかっていると思うけど......あと一回よ"




もう私の役目は最初から決まっている。

第百九十七話【今の自分にしか出来ないこと】→←第百九十五話【終わりの始まり】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
161人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます!無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました! (2023年1月31日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました! 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです!ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トキハル | 作成日時:2023年1月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。