第二百十九話【血の繋がりはなくとも】 ページ32
"良かった......いた......A"
私の目の前には擦り傷だらけでボロボロになった彼女がいた。
「『骸骨の舞跳』?」
"うん......うん!"
涙で泣きじゃくった貴方の顔はとても嬉しそうだった。
「私何で......」
アンドロイドを倒した所までは覚えている。でも、それ以降何故自分が此処にいるのか分からない。だが、『骸骨の舞跳』はすぐに私の手を引いて走り出した。
"早く出よう!此処から早く逃げなくちゃ!アイツらが追ってくる前に!"
《逃すか!》
頭に響く嫌な声。その声の方向から無数の黒い手が私達に迫っていた。一目見ただけで分かる。あれは敵だ。私達はすぐにその場から走り出した。
しかし、無数の手はすぐに私達に追いつこうとした。捕まるとその考えが頭を過った時......
シャキン......!
何かの斬撃によって手が引き裂かれた。
《......!貴様!邪魔をするな......!》
私達の前には一体の死神がいた。
「【黒】......?」
【黒】は何も答えない。だが、再び迫る黒い手を切り裂いた。
「いや、違う......もしかしてお父さんなの?」
自分でも何故そう呼んだのか分からない。でも、自分の心がそうだと訴えていた。
【黒】は振り返らず異形の者達に向き合い続ける。
"A行くよ!この人が防いでくれている内に......!A!"
「うん......!ありがとう......お父さん」
例え一時でも会えたことは忘れない。私は心の中で感謝を伝えながら、また背を向けて走り出した。
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トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます!無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました! (2023年1月31日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました! 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです!ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トキハル | 作成日時:2023年1月26日 23時