第二百十三話【次の一手】 ページ26
────「まだか......」
太宰は自分の出番が来るのを待つ。
だが、中々その瞬間が来ない。黒い手であれば、自分の無効化の能力で何とかなるかもしれない。だが、あれだけは別だ。【黒】の持つあの大きな鎌だけは自分でも防ぐことはできないと思わせる。
その証拠に【黒】は遠く離れた場所からでも太宰を見ていた。まるで近づいた瞬間にその命を掠め取られるかのように......
「全く死神に命を狙われるなんて光栄なことだよ」
────「名探偵君。この状況、どう思う?」
管理人は隣でこの状況を見守る乱歩に話しかけた。
「あの黒い手、潰してもすぐに再生してる。これじゃあ、消耗戦。それで先に尽きるのはこっちの方。これじゃあ、太宰が彼奴に触れるなんて不可能だ」
その言葉通り黒い手はいくら消し去ってもすぐに新たな黒い手を生み出していた。探偵社員達はそれに負けないよう力を使い続けるが、すぐに遅れを取り始めることは明白だった。
「矢張り、今の戦力でも【黒】を消耗させるには数が足りない。ならどうするか......」
その言葉に乱歩が管理人にジト目を向ける。
「真逆、変なこと考えてないよね。それだけは僕も嫌だよ」
だが、管理人は言葉を続ける。
「いや、今はこれしかない。名探偵君、君に一つ頼みたい」
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トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます!無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました! (2023年1月31日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました! 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです!ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トキハル | 作成日時:2023年1月26日 23時