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第百十四話【三者鼎立】 ページ18

「監視カメラの準備は出来たか!?」


「画像解析良好。問題ありません!」


「ヨコハマの地図はある?」


「はい!此処に」


「もし、この晩香堂に敵が踏み込んで来たら......」


「どのぐらい人員を割けるかが問題ですね......」


旧晩香堂内でひっきりなしに声が飛び()っていた。


私達は事務所から旧晩香堂に身を移した為に体制を整えなければいけなかった。敵が踏み込んで来た時の事態を想定しての監視カメラと自動機関銃の設置、太宰を起点とした対ポートマフィア・組合に対抗する作戦の立案に勤しんでいた。そこに......




「皆聞け」




福沢の呼び声が掛かった。 その声に一同は作業を止め、緊張した面持ちで福沢を見た。


「嘗て──三日二日前には戦争を免れる途は在った。しかしその途も今や閉ざされた。社の鏖殺を謀るマフィア、社の簒奪を目論む組合。この両雄より探偵社を守らねばならぬ。太宰説明を」


「はあい」


太宰はそう云い、皆の視線は太宰に移された。


「組合は資金力にマフィアは兵の頭数に優れています。正面から搗ち合えば、 探偵社と雖も脳天が弾け飛びます。そこで、我々は人員を守勢と攻勢に分割し、奇襲戦法で 姑息に抗います。守勢の要は何と云っても此処で与謝野先生を守る事。先生の治癒能力があれば死なない限り全快出来ますからね」


太宰の説明より守勢と攻勢の人員が発表された。

第百十五話【開戦の幕開け】→←第百十三話【覚悟と共に】



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トキハル(プロフ) - 長らくお待たせしましたm(_ _)m 更新始めていきます。 (2020年3月4日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トキハル | 作成日時:2020年3月4日 14時

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