パカメラ ページ2
「きもっ………、気持ちわりぃ！！！」
心底嫌悪感を丸出しにした駆堂さんの叫び声を他所に蠢き続ける羽つきアルパカを見て、パカさんが口を開いた。
「おや珍しい。こちらは『パカメラ』でございます。」
「パカメラ？」
聞き返した入出さんに説明を続ける。
「13番街の至る所に生息する撮影ロボットで、目がレンズになっております。町の常設カメラをメインとするならこちらはサブカメラ、屋外での撮影は勿論のこと、追尾機能がございますのでより臨場感のある撮影が可能なのです。」
「カメラ！？これカメラなんですか！？」
「手触りや見た目にも拘っております。そう……まるでいつも傍にワタクシが………。」
「潰せ！！！」
再び駆堂さんが叫ぶ。
流石にそれは気持ち悪いもんね。同感だ。
「中々人に慣れない生物なので、こうして寄ってくるのは珍しいのですよ。平常はストーキングと盗撮を好むので………。」
そのパカさんの説明と殆ど同時に、更屋敷さんのスカートを下から撮っていたパカメラがそれに気が付いた彼女に踏み潰された。
「それでは皆様、ご健闘をお祈りします。………と、そうそう。ゲノムタワーや街の設備についてですが、いずれも自由に使っていただいて構いません。………ただ………タワー51階以上は立ち入り禁止。違反者は極刑ゆえ、くれぐれもご留意下さい。」
そう言ってパカさんが立ち去る。私達はひとまず第3ステージを実況するメンバーを決める事となった。
「私パス。連続参加とか絶対イヤ。」
更屋敷さんがそう言う。
「今回はジャンル的に怖くないと思いますよ。」
「なっ、なんの事！？別に今までも怖くなかったけど！？ お、忍霧さんは？女性の扱い１番まともそう。」
入出さんに痛いところを突かれた更屋敷さんが忍霧さんに話を振った。だがしかし更屋敷さん、忍霧さんにとってそれは死刑宣告と同義なのだ。
「え、い………いや、俺は………。」
案の定動揺した様子の忍霧さんを、路々森さんがにやにやしながらからかう。
「ザッ君は〜、女の子が苦手なんだにゃ〜。」
「べ、別に苦手というわけでは……。」
「ホイ。」
否定しようとした忍霧さんに、路々森さんが更屋敷さんを近付ける。
すると、忍霧さんは物凄い勢いで飛び退った。
「おぉ。初めて会った時を思い出しますね。」
あの時も凄い勢いで逃げてたなぁ。
「ギャハハハだっせぇ！！耐性ゼロ！！！」
大爆笑する駆堂さんの胸倉を、忍霧さんが掴んだ。
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ユキヨル(プロフ) - 新埜さん» ご指摘ありがとうございます！！非公開になってるのに気がつきませんでした……公開にしておきます！！ (2019年8月26日 18時) (
レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
新埜(プロフ) - ユキヨルさんのお話、文才が凄くて面白いです！！あとすいません、おそらくですが、鮮血湯煙事件のとこ、1話目が非公開になっていると思いますよ!! (2019年8月26日 17時) (レス) id: a85fd0d46b (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます(*´ω｀*)体調気を付けますね！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新頑張りながら体調にも気をつけてきださいね！ (2019年8月20日 10時) (レス) id: eadb533606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヨル(プロフ) - Sayakaさん» なるべく毎日更新出切るように頑張りますo(･ω･o) (2019年8月20日 10時) (レス) id: b49c625d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキヨル | 作成日時：2019年8月19日 14時
