再。4 ページ8
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ガムテープで止めて、ギターをもう一度背負うと、ボディの素材がガムテープと相性が悪いのか、剥がれて今度はヘッドから床に落ちる。
千葉「え！ちょっとまって！ペグ折れたんだけど！！」
にち「え〜？笑」
一同、最悪の状態過ぎて笑いがこみ上げる。
これではチューニングどころか弾くこともできない。
小柳「今日別のギターは？」
千葉「今日はこれ一本だよ…」
とも「うわーどうするか〜……」
ひと笑いの後、最悪の空気が流れる。
…………！！！！
そうじゃん！あれだ！
私はPAブースを飛び出し、みんなの間を縫ってスタッフルームに飛び込む。
なんだあいつ？って視線を一身に受けていることはわかってるけど、今は仕方ない。
黒いケースを引っ掴んで、またみんなのところに戻る。
床にそのケースを置き、中身を取り出す。
にち「それって…」
『これ！使ってください！』
うなだれてる��千葉ちゃん��にそのギター押し付ける。
千葉「え、いいんですか…？」
『いいも何も！いや、ふっつーのテレキャスターだけど、ないよりはマシ！ライブ続けないと！』
こだわったギターに、こだわった音作り。
それに比べたら、ただの普通のギターだけど
ここでギターないから中止です。なんて、
絶対に嫌。
そんなことさせない。
じっとそのギターを見つめるとやがて顔を上げて、にっこり笑った目には少し光るものみえた。
千葉「ありがとうございます…いけます！」
小柳「やっぱAあついわ〜笑」
にち「ありがとう！」
MC挟んでから、次の曲いくわ、と小柳さんに耳打ちされて、その背中を見送る。
長いBGMにざわつき始めた会場に夕闇が戻ると歓声が上がる。
小柳「千葉が……ギター壊しましたー！！」
えーーー！！
の後に、私のギターを掲げるいかにもバンドマンっぽい姿の千葉ちゃんに笑いが起きる。
逆境も笑いに変えて、またお客さんを巻き込んでいく。
夕闇すごい…
前より格段にパワーアップしてる。
それに比べて、私は……………
もしかしたら、
あの時から、止まったままなんじゃないのか。
暗くなってしまいそうな思考を頭を振って考えないようにした。
そして最後の曲を終えて、彼らはステージを降りた。
間違えなく、最高のライブだった。
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なぁ(プロフ) - 沙季さん» 沙季さんありがとうございます！ちょっとずつしか更新出来てないのですが、頑張ります！！ (2019年7月11日 16時) (
レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2019年7月11日 2時) (レス) id: 7998ec173a (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - わたり。さん» わたり。さんありがとうございます！楽しみにしてくださってるなんて…！！頑張ります！コメント頂けて嬉しいです！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
わたり。(プロフ) - 突然のコメント失礼します(笑) この作品とても楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: a563c15956 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - なかむらさん» なかむらさんありがとうございます！長編の予感しかしませんが、すごく書きたい作品なので更新頑張ります！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁ | 作成日時：2019年5月15日 2時
