★リュウ×キス ページ17
私の彼氏は若いのにとても優秀な薬剤師さん。
休みの日も何やら本を読んだり模造紙を広げては私にはわからない計算や言葉を書いて勉強している。
だからリュウはあまり私にはかまってくれない。
それでも私はリュウと一緒にいるだけでも居心地が良いから全く苦ではない。
そろそろリュウは休憩する頃かな?と思いお茶の用意をする。
『リュウ、お茶淹れたけどいる?』
リュ「…」
困った事にリュウは集中していると全く周りの音が聞こえないので、リュウに近付き大きめの声で呼ぶ。
『リュウ!!』
リュ「わっ、Aどうしたの?」
『お茶飲むか聞いてるの!』
リュ「あ、うん。ありがとう」
長椅子に2人並んで座りお茶を飲みながらまったりしている時間も私は楽しい。
周りには若い者が何言ってんだか…と言われるが気にしない。
リュウの肩に頭を乗せると、リュウも私の頭に自分の頭をくっつけた。
『まだ終わらないの?』
リュ「うん、あと少ししたら終わる」
『リュウは努力家だね』
リュ「そうかな。待ってる間Aはつまらなくないの?」
『うん、私も本読んだりしてるし。リュウと一緒にいるだけで十分だから』
リュ「そっか。…じゃあ終わったらたまには城下でもいく?」
『え!いいの?行きたい!』
リュウと出かけるのは久しぶりで嬉しかった。
リュ「うん、だから…」
言い終わる前にリュウにキスされた。
リュ「それまでもう少し待ってて」
そう言って微笑んだリュウはまた勉強しに戻った。
こうやって不意打ちでキスしたり、たまに甘やかされるからリュウといる毎日が本当に楽しい。
___そんなリュウに今日も恋してるAだった。
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年4月16日 23時