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38 オビside ページ38

夜も更けて来た頃、俺は主の部屋にいた。

ゼ「あれ、オビ。まだいたのか。」

湯殿から戻ってきた主。部屋に戻ったと思っていた俺がまだいたからか、そう言ってきた。

オ「んー、まだ主と一緒にいたかったんで。」

別に部屋にいてもやる事がないしと思い適当にそう言ったが主は「仕方ないな。」と言って俺を無理に追い出そうとはしなかった。

そしてそういえば、と思い主に言ってみる。

オ「主、今日A嬢が薬室に来てお嬢さんに夜のお誘いしてましたよ。」

ゼ「ぶふっ!?ゲホッゲホッ、っまたおまえはそんな言い方をして…!」

俺の言い方を変にとらえたのか、水を飲んでいた主はむせていた。

オ「やだなぁ、主。何想像したんですか。女性同士何かお話するつもりだったんでしょ。」

ゼ「オビ!おまえというやつは…!」

主はほんとちょっとの事で照れるからおもしろいよなー。

オ「まぁ、冗談はさておき。改まって薬室に来てまで誘いにくるから、なんだろうなって気になったんですよね。」

ゼ「まぁ2人で話したい事位いくらでもあるだろう。オビ、Aの事気になるのか?」

オ「?」

ゼ「なんだ?違うのか?」

俺は今キョトンとしたが俺しているだろう。

主に言われてあぁ、さっきミツヒデさん達には言ったけど、主には言ってなかったな、と思い主に言った。

オ「主、俺はA嬢の事気になってるんじゃなくて、好きなんですよ。」

主の目を見てまっすぐ答えた。そしたら主は自分が好きと言われたわけでもないのに手の甲で口元を押さえながら顔を赤くしていた。

ゼ「!?そうか…。…オビの事だからはぐらかすと思ったんだがな。俺にとっては姉みたいな人だ。だから本当に好きなら大事にしてくれ。」

大事にしてくれ、か。A嬢の事を大切に思ってる人が周りにたくさんいるんだな。

オ「ははっ、さっき旦那と木々嬢にも同じ事言われましたよ。まぁ大事にしたいけど、まだ付き合ってすらないんで。たとえ付き合えなかったとしてもA嬢の事は大事にしますよ、主。」

付き合えずとも大事にすると言った俺に主は「そうか。」とだけ言った。

ゼ「ところで、なんであの2人の方が先に知っているんだ…!」

オ「さっき訓練所で言いました。」

ゼ「俺のいないところでおまえらは…!」

そんな事を話していると、主の部屋に誰かが来た。

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年3月30日 16時

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