12 オビside ページ12
主に言われて俺はお嬢さんのところへ夜の集まりのお誘いに行った。
薬室に行きドアを開ける。
コンコンコンっ、ガチャっ
オ「失礼しまーす。あ、リュウ坊。お嬢さんいるかな?」
リュ「あ、オビさん。白雪さんなら奥の棚の整理してもらってるよ。」
オ「奥の棚ね。ありがとっ。」
リュ「うん。」
リュウ坊に言われて奥の棚へと向かうと、お嬢さんがいた。
オ「お嬢さん、今大丈夫かい?」
白「あ、オビ。大丈夫だよ。どうしたの?」
オ「今日主と兄殿下の幼少期からの友人が5年ぶりに帰って来てさ。夜ミツヒデさんと木々嬢と皆で集まろうってなって、それにお嬢さんも誘いに来たんだけど夜空いてる?」
白「ゼンとイザナ王子の友人?え、私が行ってもいいのかな?」
オ「主がその友人にお嬢さんを紹介したいんだってさ。ちなみに俺はさっきたまたま庭園で会ったから顔見知りになったばっかりだよ。」
白「オビは会ったんだ。夜は予定ないから大丈夫だよ。どんな人かな、早く会ってみたいな。」
オ「ん〜俺もそんなに話してないから性格はよくわからないけど、木々嬢とはまた違った美人、というよりはかわいい顔した子だったよ。」
白「え?」
オ「え?」
白「女の人なの?ゼンの友人っていうから勝手に男の人だと思った…。」
明らかに動揺しているお嬢さん。
オ「あ〜…、大丈夫だよお嬢さん。主、その人の事1つ上の姉みたいなもんだって言ってたし。主の話した感じだと特別な感情は感じられなかったよ?」
白「そっか、お姉さんみたいな人なんだ。…あ、ごめんねオビ!なんか余計な心配かけて!」
オ「大丈夫だよ。じゃ、夜誰かしら呼びに行くと思うから待っててね。」
白「うん、わかった。ありがとう。」
そう言って俺はお嬢さんと別れて薬室を出た。
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作者名:ソラ | 作成日時:2020年3月30日 16時