助け舟と本音 ページ11
『…ゾムさんって後ろから抱きつくの好きですよね』
zm「えー、だって驚かせたいやん」
驚く顔とか苦しむ顔見んの好きー、と緩い声とは裏腹に腕の力は増していくばかり。
ギブと伝えるためにも腕を叩くもその腕が解かれる事はない。
結局はそのまんまの状態で昨日の装飾のままのダイニングルームへと足を運ぶ。
tn「おはようさん、ゾム、Aさん」
『おはようございます』
zm「おはようトントン！一緒に飯食おうぜ！」
来るのが早すぎたのだろうか、エプロンを付けたトントンさんは手を止めることなく朝ごはんの準備を進めている。
ご飯を誘われた途端に顔を青ざめて目を明後日の方向に向ける様はやはりゾムさんは脅威と呼べた。
『何か手伝うことはありますか』
tn「手伝ってくれるん？ありがとうなぁ」
相当お疲れなのか、手伝うと名乗り出た瞬間にはもうこちらに笑顔を見せていた。
お皿を出してくれ、と頼まれたのでひっつき虫のように離れないゾムさんに教えてもらいながら机にお皿を並べる。
そうこうしている内に段々と人数が集まってきて、揃うまでもうあと1人となった。
ut「シッマまた寝坊？」
ci「ショッピ君ちゃんと起こしたん？」
shp「一回ぶっ叩きましたよ。あれで起きない方が悪いです」
tn「ちゃんとって言葉を守って欲しかったなぁ」
どうやらコネシマさんが起きてこないらしい。また、と言っていたため遅刻常習犯なのだろう。
皆さんめんどくさそうな顔つき。私はそろそろと片手を挙げた。
『あの…私が起こしてきましょうか？』
しん、とする一瞬の静寂。皆さんはお互いにお互い顔を合わせた。
ht「コネちゃんのあれは…」
gr「やはりここは大先生に…」
ut「えぇっ！？」
何かまずい事を口にしただろうか。
気を遣うのは得意だった筈なのに自信を失くすかのようにそろそろと腕を下ろした。
zm「えぇんちゃう？」
意外な援護に目を見開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 849人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - こういう終わり方好きです。自分でエンドを創造する感じ。とても好きです（語彙力） (2020年4月29日 20時) (
レス) id: 51c14942b2 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 恋蝶 - この、エンドはあなたに任せますって感じの終わり方好きです (2020年4月8日 1時) (レス) id: dd103094cf (このIDを非表示/違反報告)
青年A - 新紅葉団子さん» あざます！おじちゃん頑張っちゃうぞー (2020年3月11日 13時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
青年A - 寂しがり屋さん» ありがとうございます、コンマ単位で投稿したい(するとは言ってない) (2020年3月11日 13時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
新紅葉団子 - 最高です！頑張って毎分投稿気分でしてくださいね〜〜！！ (2020年3月11日 10時) (レス) id: 59fbe4bf10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
