虹空038 ページ48
[Noside]
カエデとベルニーニ社長と言う男性は、当たり障りない会話をするなか、その光景を遠くで見る少年探偵団は怪訝そうに見る。
「あのおっちゃん、何であんなにデカイ声で話し掛けてんだ? とてもうるせぇぞ」
「はい、それにカエデさんは主催者じゃないから挨拶回りをしてないのになんでわざわざ会いに来ているんでしょう?」
「コナン君と哀ちゃんならわかる?」
子供達の疑問にコナンと灰原は、当然ベルニーニの行動に理解している。
「こういったパーティーには良くある光景よ」
「まぁ、簡単に「周りに聞いて欲しいから大きな声で喋ってるのよ」・・!」
「そ、園子お姉ちゃん!」
コナンの声に被せて喋って来たのは園子だった。
園子たちの存在に気付いて居なかった子供達は驚く。
園子はカエデ達の光景にやれやれとした顔をする。
「今カエデ様に話しかけている男性はイタリア随一のファッション・ブランド『vega(ヴェガ)』の社長セルジュ・ベルニーニよ。隣にいるのは娘のソフィア・ベルニーニ」
「その社長はどうして会話を周りに聞いて欲しいの?」
「それはですね…カエデさんと婚約をしボンゴレと繋がりを持って経済的支援をされたいからです…」
「よ、ヨミさん!?」
「ヨミのお姉ちゃん大丈夫か!?」
「なんか暗いですよ!?」
「…いえ……大丈夫です…えぇ、大丈夫。
…………フフフッ……なんで婚約話ばかり来るのでしょうか…私、お母さんと同じ身長で顔とかも似てきたのに…私は…大人としての魅力が無いんでしょうか…?」
「お、お母様!魅力ありますよ!」
「そ、そうだよ奥方!自信持って!
主の近くにいる清光がキレないか心配だけど…(ボソッ」
「ミカ…安定…ありがとうございます……」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ