大空019 ページ11
Noside
「笹川了平、お前の指輪少し見せろ」
カエデは笹川了平から指輪を見せてもらうとその指輪を投げた。
「か、カエデさん!な、なにを!?」
「こいつの持っていたリングは偽物だ!!」
「ってとこは…キッドに…」
「キャバッローネ社長、指輪が1つ盗まれてしまったんです、いい加減に指輪について我々に説明して頂いてもいいんではないでしょうか?これ以上は指輪が盗まれないためにも我々も協力をさせて下さい」
中森警部の申し出にディーノは首を横に振る。
「それはわかっています。ですが本当に私個人の意思で指輪を話すことは出来ないのです」
ボンゴレリングは裏世界の私物。
表の警察に簡単に説明することが出来ない物のため、ディーノはどうしても話す事は出来なかった。
「ですが指輪を盗られた以上、そうも言ってはいられないでしょう。我々が協力するにも何もわからない状態では手助けも出来ないのです」
「中森警部の言い分はわかります。ですが言えない事は言えないのです」
頑として拒み続けるディーノの強い意志のようなモノに困って居ると、コナンの口が開いた。
「ねぇ、晴の指輪ってなぁに?」
「!?」
『晴の指輪』という単語にディーノはコナンの方を見る。
コナンは子供っぽい口調で続けて言う。
「キッドのカードに書いてあったんだ。晴の指輪は頂いたって」
「あ、そうだった! ディーノさんこれ」
コナンの会話で思い出したツナは、笹川了平のポケットから出てきたキッドカードをディーノに渡す。
渡されたカードを見たディーノは少し目を細める。
「晴の指輪って、笹川さんが持ってた指輪のこと? もしそうならキッドは指輪について何か知っている事になるよね?」
「ああ、少なくても指輪の名前は全部知っている可能性はあるな」
「じゃあ、キッドにも知られているなら名前だけでも僕達に教えれない?」
「そう言われてもなぁ」
リボーンから自分からは何も話すなと言われているためディーノから話す事は出来ない。
ある条件が満たさない限り何も言えないのだった。
「あの、ディーノさん、カエデさん。俺が指輪について話す許可をだしたら話すことは出来ますか?」
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