逆行した2人は妖精の尻尾に所属します Part10 (ページ10)

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虹空402 ページ10

［Noside］

ヨミは護衛に大倶利伽羅と蛍丸を連れてきてた。

バタバタと走る音を聞きながらブラック本丸の特徴を思い出していた。

ブラック本丸
それは審神者業をやる中、神に対し失礼な行為を行った審神者が経営する本丸。健全な運営をしていた本丸がブラック本丸になった本丸も例も珍しくない。

多くが三日月宗近、小狐丸、髭切といった入手が困難と言われている刀剣男士を求め過剰出陣。
見た目が麗しい彼らに夜伽を強制する審神者。その逆にその見た目に嫉妬し暴力を振るう審神者。
中には刀剣男士を実験体として見たり仲間同士戦わせている審神者もいる。

またブラック本丸で主に被害が合うのは鍛刀やドロップで比較的手に入りやすい刀剣達。

小烏丸から、神を怒らせた審神者の運命は死よりも辛い天罰が待つ……が、人間は欲深い。神に対して失礼な事をしてるという自覚がない、と少し聞いている。

「……さて、あなた方は手入れもされてないようなので拒否権無しに手入れを受けてもらいますよ」

「俺達はもう主なんて要らねえ！てめぇら人間はここから出ていけ!!」

短刀を守るように立ち、カエデ達に刀を向ける刀剣男士達を見てヨミはため息をつきながら緊張感がない様子でカエデに話しかける。

「カエデさん、刀剣男士の皆さんが集まる場所は大広間だと予想してますので彼らを気絶させて手入れしてから向かいませんか？」