大空399 ページ5
ＮＯside
「そうか うぬこそが王にふさわしい・・・」
「王になんかにはなんねぇよ」
それから空からナツ達が降ってきた。
「ただいま!!」
「おかえり、ナツ」
時はX793年、その場は夜のパーティー会場からはじまりました。
ドレスアップしたルーシィが、なんと新人として投稿した小説『イリスの冒険』が見事に新人賞を獲得して、授賞式をかねたパーティーに招待されていたのです。
そして、そこにはもちろんフェアリーテイルのメンバーたちもいて更にはカエデとヨミもいた。
「いい世界だったな…此処も」
「そうですね…」
そこには大食いのナツに、姉御肌のエルザ、そしてグレイは相変わらずの脱ぎっぷりを披露していたのだ。
「やれやれ…」
｢ガジルーこっち！｣
｢オウ。｣
ガジルを呼ぶレビィの声である。
ガジルが入った当初は、元々敵対していたギルドからのメンバーという事もあり、険悪なムードだったらしいがよくここまで仲良くなれたものだとカエデは思っていた。
天狼島からより一層距離が近くなったようだが、ハッピーの言う『どぅえくぃてるぅ』はここで言うべきなのではないだろうかとさえっていた。
｢あのね、赤ちゃん━━━｣
「いい報告ですね…」
「あぁ」
そして、今度は少し離れたところからまた別の者達の声が聞こえてくる。
｢━━━男と女じゃあれだろっ！！お前の体は……！｣
｢お前の体は…？｣
｢っ………俺の、もの…かもしれねぇつーか……｣
｢グレイ様ーッ！｣
グレイとジュビアの会話だろう。
いつの間にか少し離れた所に行っていたらしいが、この会話ももれなくウェンディ達とカエデ達の耳に入っていた。
しばらくしてこのパーティも終わりに近づいてきている
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