虹空417 ページ40
［Noside］
ヨミ達は契約をし、掃除をしながら会話をしていた。
「チョコレート気に入ってくださったんですね！」
「はい！主がくれたちょこれーとはとても美味しくてじゃんけんするくらいでした」
「またたべたいです！」
「では、今日のおやつはチョコレートを使った物にしましょう」
「よっしゃ！じゃあ、早く掃除を終わらせないとな！」
「おいおい、現金な奴だな…大将、俺っちのは苦くしてくれ」
「俺のもだ」
「俺はいつも通りで頼む、主。ここの俺や兄弟達も甘い物がいいと思う」
「フフ、分かりました！」
ヨミは審神者が使う机を綺麗にしていたが引き出しを開けた時、ある物を見つけた。
「あら…？これは……なんでしょうか？」
「どうした？大将」
「厚さん、実はこんな物が出てきたんです」
「何かの鍵か？」
「見たことないですね…」
「それにふだでびっしりつつまれていてこわいです！！」
今剣が言った通り、鍵の形に合わせるように札がびっしりと貼り付けられていた。
大倶利伽羅にカエデに渡すよう手渡そうとしたが…
「……主、それはお前が持っていた方がいい。とても嫌な感じがするからな」
「そうなのですか？」
「俺も大倶利伽羅の意見に賛成だ。何か布で包んだ方がいい」
「わかりました。では、掃除が終わり次第この鍵をカエデさんに渡しましょう」
ヨミはハンカチを取り出して鍵を包み懐にしまう。
掃除を再開しやっていると…三日月が来た。
「奥方、少しいいか？」
「どうしました？三日月」
「何、俺も何かしようと思ってな」
「本当ですか？じゃあ、畳を剥がすのを手伝ってください」
「あい、わかった」
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