大空416 ページ39
ＮＯside
ヨミは居なくなってカエデの言葉に全員が目を丸くする。
「ど、どういう事！？心当たりがあるって！？」
「主はここに来たばっかりだよね！？」
「まぁ、落ち着け。ただの憶測だ」
「主のことだ。なにか考えがあるのか？」
「…それで？どこなんだ？心当たりのある場所というのは？」
山姥切が尋ねる。
カエデは少し難しそうな顔で、答えた。
「……あの"小屋"だ」
「っ！！」
「小屋……？」
安定、来派の2振は疑問符を浮かべる。
しかし、"小屋"と聞いて、古参の6振はピンときた。
「俺と加州達6振が、一昨日、本丸からいなくなっただろ？」
安定、愛染、蛍丸が頷く。
「その時いたのが、この本丸の"外"にある"小屋"なんだよ。
俺は、大広間を去った後、加州達6振のいた部屋に偶然辿り着いた。
んで、6振を手入れした後、加州達がその小屋に案内してくれたんだよ。
"古参"の6振しか知らないあの小屋にな」
「"古参"しか知らない場所…か。どうりで見つけられないはずだよ」
「なんかごめん」
そこで区切ると、山姥切が身を乗り出すように彼女に聞く。
「だが、どうしてあそこなんだ？
確かに、あの小屋はあいつが使ってた物だったが…」
「俺になりにこう考えた。
前の審神者が使ってた場所を知ってるのは、加州達6振。
その他の奴らはその場所を知らない。
しかも、加州達はその時、あの部屋の中で過ごしていた。
本丸には、"知ってる者"がいないと言ってもいい状況だった。
だから、前田、秋田、乱をそこに連れて行っても、そう簡単には見つからない……
…………という感じだ。確証はないけどな」
「なるほど……」
「その考えはあり…かもね」
「まず、なんでその3振を呼び出して連れて行ったのかが分からない」
「目的か…」
「うぅ〜頭痛くなってきたぜ…」
「目的は、前の主しか分からない…か」
「そういうことになるな。」
1人こっそり三日月はヨミの所に向かった。
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