大空415 ページ37
ＮＯside
「行方不明の3振り、前田、秋田、乱だ。
大和守安定、この3振は前の審神者の所に行ったきり、行方が分からなくなっているんだろう？」
「そうだよ。3振共、あいつに呼び出されてね。その後、急にいなくなった。
あの時は、僕達も一期も必死に本丸中を探し回ったよ。でも、見つからなかった」
安定は悔しそうに目を伏せる。
「その時、私達はすでにあの部屋にいましたね。本丸中が騒がしかったのを覚えています」
「だが、なぜ言ってくれなかった？言ってくれれば俺達も…」
「怪我してるからってことで、言わなかったんだよ。ごめんね」
「こんこと知らんかったのは、加州はん6振だけやで。他の重傷者は、そん時はまだ動けおったからな」
「もう皆諦めたよ。折られたんだって。一期はあいつを殺そうとして逆に動きを封じられて殴られたよ」
「なるほど……………ん？」
何か引っかかったカエデは、安定に視線を向けた。
「大和守安定、確認したいんだが…本丸中を探し回ったって言ったよな？」
「え？そうだけど…」
「それって、本丸の"敷地内"だけか？」
「うん」
「外は？」
「外の方にも行きたかったんだけど、あいつの目があったからね」
「なるほどな」
「そういうことですか」
ふむふむと頷くカエデとヨミ。
全員が2人に注目した。
「なにか分かったのか？」
「いや…これはただの憶測なんだが…」
腕を組みながら、カエデは口を開いた。
「俺は行方不明になった3振がいる…のかは分からないが＿＿＿＿心当たりのある場所を知ってる…かもしれないな」
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