逆行した2人は妖精の尻尾に所属します Part10 (ページ18)

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虹空406 ページ18

［Noside］

ヨミは大倶利伽羅と蛍丸に厨の掃除と食事の準備を頼んでよかったと思っていた。

「……あなた方はこの本丸の第一部隊の皆さんでしょうか？」

「…さぁな、ここから出て行け」

「出て行けと言われて出て行く人はいませんよ。…皆さんのご兄弟や仲間は全員手入れしました。なのであなた方も手入れを受けてもらいます」

ヨミがそう言うと全員がカエデとヨミに刀を向ける。刀剣男士に向けないのは仲間だと思っているからだろうか…

「俺達に手入れなんて必要無い。どうせ皆を治してこき使うつもりなんでしょ」

「これ以上皆を傷つけるくらいなら僕達があなた達に復讐する…」

加州清光と小夜左文字の言葉を聞き顔を歪めるヨミ。カエデは無表情で彼らを見ていた。

「……兄弟達の怪我が治ったのは構わないがまた傷付けるというのならここで、斬る」

「…(山姥切が初期刀なので結構心にきますね…流されてはいけないとわかっていても心が辛いです…)」

カエデはヨミの様子に気付き、山姥切国広達の方を向きながら声をかけた。

「ヨミ、護衛刀は？」

「あ……た、短刀を持っていますが…」

「そいつに顕現し大倶利伽羅と蛍丸の所まで行ってこい。少し休め」

「…そうですね、そうします」

ヨミは部屋を出て短刀……五虎退(極)と共に大広間へと向かった。