虹空403 ページ12
［Noside］
何か小さい声で話している様子だったが大広間に案内される事になったカエデ達。
だが、前をへし切長谷部と鶴丸国永が。後ろを大和守安定、にっかり青江がいて退路等を絶たれていた。
堀川国広と最初に会った短刀は大広間にいる他の刀剣男士達にこの事を伝える為に居ない。
そんな中、カエデ達は自分達の本丸に居た時のように会話をしていた。
「ねぇ、主。ここに国俊や国行いるかな？」
「うーん、どうでしょう。明石さんはレア刀と呼ばれてますので居ないかもしれません。愛染さんはいると思いますが…恐らく何振り目なのか分からないと思いますよ」
「そっか……俺、ここの国俊とお菓子食べたいんだ」
「フフ、その時はご一緒しますね」
「その前に2代目にさっきの姿は雅じゃないって言われるけどな」
「…それと俺より前に出るな、ヨミ」
「ご、ごめんなさいカエデさん…結界があるから大丈夫だと思ったんです…」
「はっはっは、奥方は本当に強いな」
「……馴れ合うつもりはない」
一件、警戒してなさそうに見えるが彼らは自分達に殺気や怒り等といったものが向けられてる事に気付いている。
そして、大広間の前に着いた…。
「ここだ、来ても無駄だけどな。今すぐ帰ることをオススメするぜ」
「…ふむ、主よ。穢れが凄い集まってるぞ？」
「ふん、浄化すればいい」
「……そんな事より私はこの屋敷を掃除したいです…ホコリがすごい多い!!」
カエデが襖に手をかけヨミは静かに開けると思ったが…
スパーンッ!!
「この本丸に来た審神者だ。テメェらの手入れを行う。重傷の奴らからやるから連れて来い。拒否権は無い！
それと襲ってきた奴は問答無用で手入れしてやる！」
「カエデさん、それ逆効果です。とりあえずこんのすけに手入れ部屋の増築と資材の共有を頼んだので手入れ札や資材はたくさんありますよ」
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