君に届く音（JW紫×青） (ページ7)

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俺と流星との距離は徐々に縮まり、流れるように隣の席へ。

嬉しそうに俺を見つめる流星に、なんと声をかけてあげたらいいんやろう。

“俺、声出ないんや。”

そう言ったら君はどうする？

「濵ちゃんと会うの大学卒業ぶりか～。どうりで久々やわ。元気やった？」

彼からの問いに、声の出ない俺はコクリと頷くだけ。

「まさか久々の再会が病院の敷地内やとは思わんかったけど。」

流星は天然やから、俺が喋ってないことにそんなに違和感を感じてないみたいや。

大学時代の１つ下の後輩やった流星。

先輩の俺に屈することなく果敢に話しかけてきて、すぐに仲良くなった。

年下やけど友達。そんな奴は流星が初めて。

もともとコミュニケーション能力が高い上に、人のパーソナルスペースに入るのが上手いねんな。

そんな流星ももう社会人。当たり前のように働いてるわけで。

俺みたいな会社には勤めてないやろか、毎日楽しく生きられてるんやろか。

考え出すとキリがない。俺の悪い癖やな。