君に届く音（JW紫×青） (ページ8)

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彼、藤井流星との出会いはホンマに突然やった。

大学の空きコマ中、休み時間を埋めるべく立ち寄った音楽室。

防音やし人も居らんからいつも休憩時間はここに来て適当に時間を潰してた。飯食ったり、うた歌ったり。

今日もいつも通り俺しか使わないはずの音楽室の扉を開けた。

そしたら、そこに彼はおったんや。

流「っん…？だれ、」

なぜかグランドピアノの上に寝転んでいて、どうやら眠っていたのだろう。

それ、ピアノにとってはあんまり良くないで。
そんなツッコミを心にしまいしばしの沈黙。

目をこすりながらこちらを向くその姿は、窓からさした陽の光の影響か、はたまた金色に輝く髪の影響(せい)か。

どちらにせよ眩しいほど透き通って見えた。

流「…なんで突っ立ってるん。」

濵「え、？あいや、睡眠の邪魔してしまって…ごめんなさい。」

極力関わらないようにしよう。そう決めていそいそと来た道を戻ろうとしたところ、

流「待って。」

金髪くんに呼び止められてしまった。