君に届く音（JW紫×青） (ページ15)

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これがあると便利やねん。

そう言ってへろっと笑った彼は、グイグイとスマホを突き出してくる。

なんで交換せーへんの？とでも言ってるかのようにはてなマークを頭にのせ、首を傾げて見つめてきて…。

さすがイケメン。こんな些細な仕草でも、こいつがやると絵になるな。

濵「あのさ、一個確認なんやけど、俺と流星は友達なん？」

流「おん。友達！」

…流星の友達認識はもしかしたら相当低いのかもしれへん。

でも、こんな無邪気に言われたら否定できるわけもなく…。

濵「そ、そっかぁ。じゃあよろしくな。これは読み込んだらええん？」

言われるままに読み込むと、画面には青く広がる海の写真。

丸く切り取られたその下に、“流星”と表示されている。

濵「これであってる？」

流「んーどれ？」

隣にくっつくようにして覗き込まれ、先ほどよりも彼との距離が近くなった。

隣を向けば、至近距離に流星の顔。

髪から香るふんわりとした優しい匂いが、不思議と胸の鼓動を早めていくようだった。