お隣さんの柳田くん。

▽ M ページ48

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Aが大阪に初めて来る日

二日前から楽しみで あれしてやろうとか

あそこに連れて行ってやろうとか沢山考えた

でも一番早くしてやりたかったのが サプライズ。

プレゼントなんてしばらく渡せれなかったし

婚約…の意味も込めて ペアの指輪を買った

夢もまだ叶えれてないから先になるかもしれない

でもAの笑顔をずっと見ていたい 守りたい

俺の中で 結婚 の気持ちが出てきていた

アイツ…どんな顔するだろうな…

て、楽しみにしていたのに なんで目を逸らされるんだ

練習してる体育館の客席の端っこに座る彼女を

見つけた時、来てくれた…って嬉しくなったのに

目が合った途端に 逸らされた

どこか 不機嫌そうな 冷えた表情

最終的には自分が体育館の鍵を返そうと事務所に行き

戻ってきたら 荒んだ声が聞こえ向かうと

マネージャーになった友里を突き飛ばすA

どんな理由でも突き飛ばすなんてことしてはいけない

ましてや膝に怪我をしてしまっていた友里を相手に…

怪我に触れてしまったら大変だ

幼馴染だから？彼女だから？



パァン！！



ついカッとなってしまった俺は Aに手を出してしまった

今思えば 叩くことだってしてはいけないのに…

泣きついてくる友里

何かが入った紙袋を思いっきり投げつけてくるA



こんな思いをするために 来たんじゃない



一瞬 何が何だか自分にも理解出来ずにいたら

Aはそのまま走り去ってしまった



将『 ちょ…！待てって！A！！ 』

友里『 …………いい気味…… 』

将『 …………え？………』



俺の後ろにいた友里から聞こえた一言

ハッキリと耳に入ってきた

いい気味？ 何が？ 訳が分からない…



友里『 あはははっ…最高！上手くいった〜！ 』

将『 友里…？どうゆうこと？ 』

友里『 あたしね、あの人にマサと別れてって言ったの。すごく目障りなんだもん。あたしにマサを譲ってって 』



友里のいる後ろに目をやると いつものくしゃっと

した笑顔ではなく 黒い笑みを浮かべた彼女がいた



将『 ごめ…理解出来ない… 』

友里『 あたし、マサのこと支えたい。好きなの。マサのこと…でもあの女が邪魔なの…ずっとずっと 』

将『 え？ 』

友里『 あの人最近絶不調なの知ってた？リーグでもスタメン外れてばっかで出ても何も出来なくて、そんな人がマサの彼女？一緒にオリンピック？バカじゃん 』




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