お隣さんの柳田くん ２。

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食事会も終わり各自宿泊施設に戻ることになった

同部屋の沙織さんと街中を歩いていると

綺麗なネオンでライトアップされた大きな噴水を見つけた


『 綺麗… 』

沙織『 本当だ。しばらくこうゆうの見てなかったな〜 』



【 ねぇマサ！今度オフ被ったら クリスマスのイルミネーション見に行こうよ！ 】

【 イルミネーション？人混みは嫌だ〜 】

【 いいじゃん！行くの！ 】

【 はいはい。わかりましたよ〜 】



『 っ… 』



突然フラッシュバックする閉まったはずの記憶



沙織『 A… 』

『 どうしたんですか？沙織さん 』

沙織『 今日、辛かった？ 』

『 ………なんのことですか？ 』

沙織『 柳田くん 』

『 …もう忘れましたよ そんなこと 』

沙織『 A…強がらないで… 』

『 強がってなんかないです…！前の2人に戻っただけですよ！ただの幼なじみに 』

沙織『 それはAだけの気持ちでしょ？彼の気持ちは聞かないの？ 』

『 マサの…気持ち…？ 』



確かに考えたこともなかったけど

あそこまでされて好きも何も無いように思う



沙織『 精神的に弱ってる人を連れては行けないって前に言ったよね？ 同じチーム 同じコートでプレーする私だからわかるの。もう振り切ったように見えるけど、まだ心にモヤモヤ…残ってるでしょ？ プレーに迷いが出てるもの 』

『 ……… 』

沙織『 私、リオで引退するの。』

『 えっ…』

沙織『 最後は有終の美で終わりたいじゃない。そのためにはAが必要なの。これからの全日本のためにも貴方に私が学んだ全部を託したい…でも今のままじゃダメ。きっとAが本当に最高の力を出すには、彼がいなきゃダメだと思うの 』

『 沙織さん… 明日も早いですよ…行きましょ 』

沙織『 A… 』




〜



祐希『 あ、あそこの噴水ライトアップしてる 』

将洋『 ほんとだ…綺麗だな… 』

祐希『 周りはカップルだらけっすね 』

将洋『 だな… 』

祐希『 そいえば、マサさんて女子のAさんと幼なじみなんすか？ 』

将洋『 そだよ 』

祐希『 今日話さなかったんですか？というか…壁ができてるように見えて… 』

将洋『 ん〜…そんなことは 』

祐希『 俺、Aさん少し気になるかも 』

将洋『 えっ…！ や………そうなんだ… 』

祐希『 マサさん何もないですか？ 』

将洋『 あ………うん……… 』




沙織《 私は貴方を信じてる 》



臆病だな 俺

気持ちひとつ伝えれないなんて






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