お隣さんの柳田くん ２。

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* 沙織 Side


その日の夜 男子チームと女子チーム合同で

近場にある有名ホテルで食事会が開かれた


荒木『 今日あの子たちなんかあった？ 』

新鍋『 あそこのメンバー…大量にいちごのケーキをテーブルに運んでますよ？ 』

沙織『 Aが…笑ったの。だから皆 嬉しくてだと思うよ？ 』

荒木『 え？！ほんと？！Aが？！！』

新鍋『 あたしも見たかった〜！でもなんでですか？ 真剣になる以外、ピクリとも動かなかった顔が… 』


沙織『 深津さんが…ね…(苦笑い) 私はおもしろくなかったんだけど… 』

荒木『 でも良かった…ちゃんと笑えるんだね…心配だったんだよ。いつも沙織の後ろにいて、でもバレーとなると人が変わって…さ…何かバレーに取り憑かれてるようだったから 』

沙織『 ん…、きっと大丈夫です。本当はいつもニコニコしてる子なんですよ。お日様みたいで、すごく頑張り屋さんで私も負けてられないってお互い刺激し会える子で… 』

荒木『 ニコニコしてても疲れちゃう時あるもんね！…私達がサポートしてあげよう！ 』



絵里香さんは何か…察している？？

周りを見れる 包み込めるお母さん的存在

私も見習わなくちゃ…といつも思う



新鍋『 私もあそこに混ざってきます！ 』

荒木『 いってらっしゃい〜 』

沙織『 あの…絵里香さん… 』

荒木『 ん？どしたの？ 』

沙織『 Aのことを絵里香さんにお願いしたいんです 』

荒木『 え？どゆこと？ 』




沙織『 私…… 』



荒木『 ？ 』







〜



古賀『 ほら！Aさん！美味しいいちごケーキですよ！ 』

長岡『 私があーんしてあげよっか？ 』

新鍋『 私も混ぜて！ 』

島村 宮下『 私も〜 』

石井『 Aちゃんて、子どもみたいで可愛い… 』



『 あの…皆さん…いちごは好きだけど、そんな食べきれないですよ 』




〜


沙織『 私…、リオを最後に引退しようと思ってます。…でもあの子が心配で…。全日本にはあの子の守備力が絶対必要だし、世界にも通用すると思ってる。招集されたての時なんか、皆とまともに連携取れてなかったじゃないですか…私の後ろに隠れて。でも本当にあんな子じゃないんです… 』

荒木『 そっか…引退か…。でもAが心配なんだね、あなたたち姉妹みたいだもん。わかった…チームは違うけど 全日本では私が面倒見るから 安心してリオに沙織の全力ぶつけな！ 』



沙織『 ありがとう…絵里香さん… 』






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