僕らが目指す場所 (ページ3)

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王国の影ページ3

まぁ、面白そうだからいいんだけど

ちらっとルクシアの方を見てみると
「あぁぁ！！！！！！」

「ギグッ」
ルクシアが最後のオレンジを食べようとしていた

「こら！！そのオレンジは私のよ！！」
「はぁ！？俺のだよ！！」
ガミガミと2人は口喧嘩をする

「君たちさー、こんなとこでウロちょいてていいわけ？」
入り口からガラの悪そうな2人組が出てきた

「キシシシシ、そのオレンジをよこせよ、キシシシシ」

「誰がお前らなんかに渡すもんか、べー」
ルクシアは2人に舌を出す

「…」
私はずっと黙っている

「お前らが、気安く俺に抵抗しようと？」
男は刃物を出して私たちに向ける

「キシシシシ」
この男も刃物を出した

「どーするよ」
ルクシアが私に話しかける

(とにかく、相手が戦う気なら戦うしかないでしょ、条件付きで)

私はそうテレパシーをルクシアに送った

(りょーかい、どんな条件？)
ルクシアが問う

(ーーーーよ)

(オッケー)

「おっさんら、お前たちが勝ったら俺らは負けを認めて、オレンジも出すし、おっさんらの下僕になってもいい、けど、俺らが勝ったら、

王国の事を全て聞くからな！！」

「ふっ、いいだろう受けて立つ」
男はニヤリの笑う

「キシシシシ」

「んじゃ、いっちょ行きますか」
腕をポキポキと鳴らす

「おいおい、さっきからそっちの嬢ちゃん、黙って何も準備しないけどいいのか？まさか怖いのか？(煽り)」

男が煽ってくる
「キシシシシ」

ルクシアは黙って目に見えない速さでさっきの煽ってきた男のお腹に殴りつく

「グハッ！…」
「兄貴！！」いつもキシシシシと笑っていた男が煽ってきた男の方を振り向く

「心配するのは自分なんじゃないか？」
ルクシアは言う
「えっ」

キシシシシと笑っていた男の後ろに私はいた

私は手を合わせて呪文を唱える
そうすると男らの周りに炎が出てくる

「くそぉ！」

煽りの男は力を振り絞ってナイフをルクシアに刺そうとした

しかし、ルクシアには瞬時の事だからか、避けようとしたが少し鈍って顔にナイフがかすってしまった

「っ！…」

「よくも、よくも、ルーを！…」
私は炎を強くする
髪がサラサラとなびく

「「ひぃぃぃぃ！！」」
男らは震える

「「すいませんでしたぁぁぁぁぁぁ！！！」」
男らは炎の中で土下座をする

「まぁまぁ、A、落ち着けよ」
「…」
そう言われて私は魔法を解除して炎を消す

「じゃあ契約通り聞かせてもらうぜ」
ルクシアはニヤリと笑う