桜舞う戦場で ~壱~ (ページ3)

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序章その弐ページ3

龍瑚「それに先日提出した書類はどうなっている。現審神者たちの法律可決反対の署名を400枚、差し出した筈だ。……今、審神者としての任を受けている者は約400人、だ。これの意味が分からん訳では無いだろう…？」

そう、それはつまり全ての審神者がこの法律を反対しているということだった。

議長「…書類…？残念ですが、ここ最近はこのリストを作るのに手間取りまして…いやはやまだその文書は見ておりませんなぁ…」

そう言って議長はスイッチを押し、巨大ホログラムを出現させた。
龍瑚「なっ……？！これは……」

その大画面には『未成年審神者候補リスト』と大きな文字で書かれていた。

議長「貴方がた審神者が何をしても精々小さな時間稼ぎでしかございませんよ。我々、上層部はもう2年前からこの法律を施行するのを待っていたのだから…、ね？」
龍瑚「クソっ…、アンタらは子供達に地獄を見させる気か……！！あそこは……！」

ポツリと議長が呟く。
議長「……桜義A」
龍瑚「……！？」
鬼の様な瞳をしていた男の眼は途端、驚きを隠せず、大きく見開いた。