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序章その壱 ページ2

ここは時の政府の本拠地、東京湾近くの離島。
と言っても人工的に作られた場所で島は全て現代の最新技術で作られた鉄の島だ。

そこの中央会議場で今日、『ある法律』が施行される。そこには時の政府の関係者の八割が集められていた。


議長「……それでは、時の政府関係者の過半数の賛成をもって、『未成年審神者実行可能法』を施行致し……」
ガタンッッ!!!
最前列に座る体格の良い男が肝の据わった目で議長を下から睨みつけていた。派手に椅子から立ち上がったのだろう。彼が座っていた椅子はひっくり返っていた。


龍瑚「おい…」

議長「…なんですかな?桜義龍瑚殿」
龍瑚「俺たち審神者はまだ誰一人としてその法律に賛成の票なんざ入れてねぇぞ」

その通りだった。彼の周りには審神者の代表として約10名ほどの審神者たちが座っていたが誰一人として賛成の拍手など送ろうとする影さえ見えなかった。
それどころか、彼と同じように敵に向けるような目線を議長らに送っている者もいる。

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作者名:木蓮弓実 | 作成日時:2019年5月19日 15時

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