『銀魂』姉として家族として…２ (ページ10)

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花魁の結末ページ10

晴太「………………何を言ってるんだ」

鳳仙「吉原の花形たる花魁が誰にも露見することなく子を産むなどできるわけがあるまい
　八年前一人に遊女が子を孕んだだが吉原で子を孕めば腹の子ごと始末される
　そこで一部の遊女達はその遊女をかくまい
　人知れず密かにその腹の子をとりあげたのだ
　そうそれがお前だ童
　お前の衰弱しお前を産み落とすと同時に死んだ
　残念ながらそこにいるのはお前の母親などではない
　母に憧れながらしかし母になることも叶わない母親ごっこに興ずるただの哀れな遊女だ」

日輪「どうしてどうしてこんなところに来ちまっただィ
　なんで…こんな所に…ほっときゃ良かったんだ私のことなんて
　私達の分まで地上で元気いてくりゃそれで良かったんだ
　アンタが命張って
　護る程のもんじゃないんだよ私ゃ」

鳳仙「お前の母親などこの世のどこにもおらんわわかったらその形見だけ持って消えろ
　それとも冥土で母親に会いたいというのなら別に話だが」

晴太はまたドンドンとドアに体当たりを始めた

晴太「母親ならいる
　ここに
　オイラの母ちゃんならいる
　ここに
　常夜の闇からオイラを地上に産み落としてくれた!!!
　命を張ってオイラを産んでくれた!!!
　血なんか繋がってなくても関係ない!!オイラの母ちゃんは日輪だァァァ!!」

鳳仙「…諦めの悪い童だ仕方あるまい
　黄泉で本物の親と対面するがい…」

晴太を殴ろうとした鳳仙の右手に向かって木の棒が投げられ戸が開いた

？「オイオイ聞いてねーぜ
　吉原イチの女がいるって言うから来てみりゃよぉ
　どうやら子持ちだったらしい
　涙が何よりの証拠だ
　店長新しい娘頼まァどぎついSMプレイに耐えられる奴をよ」

鳳仙「貴様……………誰だ」

そこには銀髪のだらしない目をした男がいた