『銀魂』姉として家族として…２ (ページ23)

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真の強さページ23

路地裏

阿伏兎「たまげたねぇ吉原に陽が昇ってやがる
　陽が昇ってるってこたァ沈んだのは夜王ってわけかい」

「さぁね負けた奴に興味はないよ阿伏兎」

阿伏兎「こいつは手厳しいやこれでも頑張った方だろ
　なんせ相手はあの夜王を倒しちまう程のお嬢さんだ

　なァお姉さんよ」

「…はぁ…阿伏兎また悪い癖が出たね私とやり合った時もそうだ
　同胞を大事にするのは結構だが加減したまま力を出しきらず負けるなんて
　夜兎の風上にもおけやしないよ

　お前は夜兎の血を愛でるあまり最も血に恥ずべき行為をした

　いっただろ弱いやつに用はないって」

阿伏兎「俺ァ加減した覚えはないがね

　だがあの逸材をこんなところで消すのは勿体無いと思ったのも事実だよ
　アンタと会った時と同じ感覚だった団長実に面白い兄弟だよ

　嬉しいねェ有望な新人が続々と俺達の未来は明るいぜ
　これからはお前たちの時代だ俺達古いウサギは夜王と共に月に還るとするか」

私は腕を阿伏兎にめがけて振り下ろした

カラン

阿伏兎「ありゃどういうことだ」

「阿伏兎私も同じだよ将来が気になって1人殺れなかったやつがいる

　真の強者とは強き肉体と強き魂を兼ね備えた者
　そんな者とは程遠い脆い肉体とくだらないしがらみにとらわれる脆弱な

　精神をもつ男だ
　それでもあの男は夜王に勝った何度潰されても何度も立ち上がる

　宇宙は広いね…夜兎が最強なんて名乗るにはまだ早い
　まだいたんだよ私達とは違う強さを持っている奴が

　侍…夜兎に匹敵する力をもつ修羅

　フフッあいつは誰にも手出しさせない

　吉原の変をしれば元老も黙っちゃいないそうなればあの男達もただではすまないだろう
　私は世渡りが苦手なんだ阿伏兎お前にはまだ生きていて貰わないと困る」

阿伏兎「つまり元老を黙らせ侍共を死なせぬ手を考えろと?

　オイオイ冗談よせよ何で俺が同族でもない
　こんな辺境の星の蛮族の為にそこまでしなきゃならねーんだ」

「だって阿伏兎言ってたでしょ宇宙の海賊王への道を切り拓いてくれるって」

阿伏兎「それとこれは別だろ!!オイ!きいてんのかオイ!スットコドッコイ」

私は阿伏兎の叫びを無視して船に戻った