【銀魂】私のたいせつな人【斉藤終】

男ですが何か？ ページ10

【桜井Aside】



『…何度も言いますが、誰が美少女ですかバカにしてます?』

「どうだ、アフロとはうまくやってんのか」


旦那は鼻をほじくりながら聞いてくる。……いや、



『無視ですか。…まあ、それなりにうまいことやっているとは思いますが』

「そりゃ良かった。アイツにもついに友達ができたか。」


(……"ついに"?)


『前にも思ったのですが、あなた方と隊長には何のつながりがあるんですか?』

「そういや、この間お前に似た女が夜にかぶき町歩いてたな。お前相変わらず美少女だし、もしかしてそれお前だったりする?」

『ちょっとさっきからこっちの話聞いてます?美少女でもなければその女の人もおそらく人違いです。』






＿＿＿まさか、あの日のことを、旦那に見られたのだろうか。






「いやあでもな、すごい似てたんだよな。…というかほんとにお前男なわけ?やっぱり細すぎない?玉ついてんの?」

『失礼ですねついてますし男だって言ってるじゃないですか。』






＿＿＿＿と。



「…A、怪我無かったか」


鳴り響くサイレンと共に、土方さんたち隊士が迎えに来てくれた。



『大丈夫です。ありがとうございます。』

「あァ。怪我も治りかけなのにご苦労だったな」

『ご心配ありがとうございます。でもこのくらい大丈夫です。』




…男どもは隊士達によって捕らえられ、少女も保護されていた。……すると。





「桜井さん!!」



…突然呼ばれた自分を呼ぶ声に振り向くと、その主は助けた少女だった。



「本当にありがとうございました!!またいつか改めてお礼させてください!本当にかっこよかったです!!」

『…え、っと、無事で良かったです。これからはくれぐれもお気をつけて。』

「はいっ!!」





満面の笑みを浮かべパトカーに少女は乗せられた。…事情徴収か何かだろう。



「え、何?最近女みたいな男がモテるわけ?確かにお前美形だけどひょろすぎない?」

『失礼ですね。…ただ、下品な言葉羅列する旦那よりかはモテる自信があります』

「なんだと!?つか、お前俺にだけ扱い雑じゃね!?」




＿＿＿＿本当に失礼というか、何を考えているのかわからない。



「ねえ土方くんよ、こいつほんとに男なわけ?この間こいつに似た女見たんだけど!!」

「ああ?見りゃわかんだろ、男だ。んでその女は人違いだろ」

「見たら女みてェだから言ってんだろ。男なら証拠見せやがれ」




＿＿＿次の瞬間、私のアレに、何か触れたような感触がした。

なんて嬉しいことを→←騒がしい人たち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す