【銀魂】仲良くなりたい人【斉藤終】

謎は深まるばかり ページ7

【桜井Aside】


＊


「Zzzzzzz…」


…結局。






現在、夜も更けて外は暗くなっていた。

隊長の部屋はまだ明かりがついてはいるが、つい先ほど唐突に布団を敷き始め、中に入り眠ってしまった。


そんな隊長を、呆然と見ていた。


今日の隊長はというと。


何か書類に向かい、厠に立ち、寝た…、それだけだった。



(…？？？？)



…ただ、隊長の謎が深まっただけの一日だった。



今日はもう、失礼しようか。

私に、気でも使ってくれたのか、それともただ忘れただけなのか、ついたままの電気をそっと消して、退室した。


『お疲れ様です。』

聞こえてはいないだろうが、一言残して、自室へと足を運んだ。



＊


誰もいない深夜に入浴し、現在地、自室。


胸の周りにきつく巻いた包帯を少し緩め、布団の中にもぐり込んだ。



『ふぅ…。』


女であることは、ばれてしまいはしたが。


真選組に、入ることができて、良かった。もちろんのこと、彼らに言った私の"過去"というのは、ほんの一部のことに過ぎないが、事実である。

…だが、信じてもらえるとは、思いもしなかった。


…しかも、女だと正体が割れたあとでだ。


信用しきってもらえた訳ではないだろうが、それでも。


私にかけてくれたこの情というものは、いつまでも大切にしようと思った。


この恩は、必ず返そう、そう思った。



＿そんなことを考えながら、私は、眠りについていた。

隊長と仲が良くなるためには→←このような具合である。

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