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「私の愛おしい婚約者殿には、かっこ悪いところ見せられないからな……。ちょっとだけ、頑張ってみることにするよ」
「ジェシー、よかった。探してたんだ。君に、これを渡したくて。この髪飾りね、絶対に君に似合うと思ったんだ。貰ってくれる？」
「ありがとう。良かったら私に付けさせて。ふふ、やっぱり。思った通りだ。よく似合ってるよ」
「ねえ、ジェシー。君は私の婚約者殿だろう？ 私には君だけだから。あんまり私を嫉妬させないで。お願い」
「あの子のこと傷つけたら、私は君を許せなくなってしまうな。君とは良い関係のままでいたいんだ。わかってくれる？ ありがとう」
「何があろうとも、ジェシーのことだけは離してあげられないな。ようやく見つけた、たった一つの"大切"なんだ。これだけは、どうしても譲れないよ。……ちょっと、重たすぎるかな？」
「私は、君に相応しい王子様になれているかな？」
「私のこと、嫌いになった？」
【その他備考】
好きな物はチャイティーとアイスコーヒー、氷菓子、琥珀糖、マドレーヌ、フィナンシェ、柑橘系のフルーツ、メイク、体を動かすこと、サンダルウッドの香り、香油
嫌いな物は面倒事、揉め事、軟体動物(ビジュアル)、発酵食品(特に臭いの強いもの)、婚約者を傷つけるもの全て
実家は薫風の国にて金山を所有する大地主。私有地の金山から採れた金を加工して販売する商売も行っているため、実家はかなり裕福であるという。
家族構成は祖父母、高祖母、両親に年の離れた兄2人と姉。兄姉たちは全員揃って優秀であったため、ダニエラ自身は特に家業に縛られずのびのびと自由に育ったという。
好きにさせて貰ったと言えば聞こえはいいが、実際のところなんの期待もされていなかっただけでもある。
それでも彼女がグレることなくのんびり育ったのは、そこに確かに愛情があったからだろう。両親も兄姉もダニエラには好きに生きて欲しいと願い、面倒なあれこれを一手に引き受けてくれていた。
おかげで生まれたのは事なかれ博愛主義の彼女であるので、結果として良かったのか悪かったのかは微妙なところ。
また、彼女の心理的余裕は実家の金銭的余裕に由来している。
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