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ここまで聞くと人間味のない冷たい人物のように思えるが、身内だと判断した人間には意外と甘い面も持ち合わせている。大切な人間のために怒ることも心を痛めることもある。彼が大切にする人物に危害を加えればその倍以上の報復が待っていると思っていいだろう。
しかし、その大切な人間はかなり限られており、彼に大切だと判断されるのは至難の業だが、見切りがいいため切り捨てるのは思いのほか早い。
ただし、大切とまではいかなくても能力のある人間は認めているようで、何かしらひとつでも秀でたものがあり、その人物が望めば余程のことがない限り庇護下に置いてくれることだろう。気に入られて損はないはずだ。
とはいえ最高学年としての矜持もしっかりと持ち合わせており下級生を諭し導くこともする。下級生にとって彼は怒らせれば怖いが、基本的には優しい先輩に映っていることだろう。
そもそも下級生相手に腹の探り合いをする機会などレアケースである。
大人ぶって達観しているように見えて変なところで子供っぽかったりする。
その最たる例が好き嫌いに出ている。本人は気づいていないが実家を連想するものや人物を無意識的に嫌っている。家と実母を嫌い、無意識ではあるがそれに反発するような行動をとっている当たりまだまだ子供である。ただ、何重にも塗り固めた外面のおかげでそんな彼の本質に気づける者はほとんど居ないだろう。近しい存在であれば気づくこともあるかもしれないが、気づける距離には気づかれても構わない人間しか置かないため彼からすれば大した弱点にはなっていない。
そもそも、本人が弱点と認識しているかどうかに関わらず、大抵の人間には隙を見せないようにしている。
基本的に他人を信用せず、弱みを見せることによってつけ込まれることを恐れているようだ。
【魔法道具】
ピアス
純金製のタッセルピアス。右耳のロブにはめており、まっすぐ切りそろえられた髪の隙間からたまに金色が覗いている。また、時折金属がこすれ高い音を響かせている。
【得意教科/苦手教科】
得意:薬術、変成術、錬金術
苦手:飛行術、魔法生物学
性格からもわかるように完全に理系。また、最も得意なのは錬金術。
逆に、体力面にやや不安があるため飛行術は苦手。飛ぶことが苦手というよりはバテやすい。また、魔法生物とは完全に相性が悪い。
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