君が作った朝ごはん ページ34
「ふ、ふわ…ん。」
朝か。そんなぼんやりした気持ちからゆっくり目を開きかけるも、窓から差し込む光が目に入り、思わず再度目を閉じる。
眠たいような、いや実はあんまり眠くないような。
なんとか重たい体を起こして、ゆらゆらと体を揺らしながらなんとかキッチンまで行く。
すると食卓の上にはいつもは用意されていない、ご飯の入ったお茶碗と、焼き鮭の乗ったお皿。それから青菜のおひたしが入った小鉢。
ふっと、キッチンへ目を移す。
「…あ。祥彰、起きたんだ。顔洗ってきて、あとは味噌汁だけだから〜。」
可愛い。天使。最高。
そんな言葉で頭を埋め尽くされるも、なんとか表情はいつも通りを装う。
エプロン一枚でにこやかに料理をする彼女が、僕の家のキッチンに立っているというその事実だけで、口角が自然と緩んでしまう。
「ほらほら寝坊助さん。何ニヤけてるの。」
「いや。ただなんか可愛いなぁ、って。」
そういうと、いつも通り目を一瞬丸くし、頬を桃色に染める彼女。
あぁ、かわいいなぁと再度思う。
「も、もう！すぐ揶揄うんだから。」
「いやいやからかってないよ〜。本気だよ、本気！」
「人たぶらかしてないで、顔洗ってきてよ！」
「アハハッ、はぁい。」
彼女から照れを含んだ怒りのパンチを喰らう前にササっと退散する。
全く、本当にかわいいなぁ。純粋で、こういうからかいに慣れていなくて、だけど普段はとてもしっかりしていて。こんな彼女と出会えただけでなく、恋人同士になれたというのは本当に幸せなことである。
リビングへ戻ると、机の上にはおいしそうな朝ごはん。
ほんのりと湯気がでていて、窓から差し込む光と合わさりよりおいしそうに見える。
お互い向かい合って座ったあと、パチ、と手を合わせて2人で一言。
「いただきます。」
味噌汁を含んで、こくんと一口。
「どう？」
「…ん〜〜〜っ、めっちゃおいしい！」
「本当？よかったぁ、口に合ったみたいで。」
そういってふわりとほほ笑む彼女。
うん、おいしい。すっごいおいしいよって何度でも言ってあげたくなる。彼女の笑顔を見るとそう思う。
ラッキーQuizKnock＆東大王メンバー
岡本沙紀さん
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ｶｰﾝﾚﾝ - 祥くん…尊い…。ホントに好きです、このお話！ (2020年9月29日 22時) (
レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
ほしみ(プロフ) - 桜月花さん» (´∀｀*)ｳﾌﾌ これからもどうぞよろしく… (2020年3月3日 19時) (レス) id: d485cad35d (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ほしみさん» ひゃああ〜〜〜！！ありがとう！！！私もほしみちゃんの話好きよ…！ (2020年3月3日 19時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
ほしみ(プロフ) - 最高です。 (2020年3月2日 23時) (レス) id: 5d963df972 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ぽろろっかさん» コメントありがとうございます！わ〜っ！とっても嬉しい誉め言葉です(*^▽^*)是非今後もよろしくお願いします！ (2019年12月20日 19時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜月花 | 作成日時：2019年9月26日 21時
